フィギュアスケートの2025―26シーズン開幕会見が1日、都内で行われ、女子の坂本花織(シスメックス)、男子の鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)ら11選手が出席。鍵山は今季のテーマを「step by step(一歩ずつ)」と記した。

 2大会連続五輪出場を目指す今季。「目標や夢をかなえるためには、着実に一歩ずつ進んでいくのが一番の近道だと、今までの経験から感じている。自分が何をするべきか、目の前の課題をクリアしてミラノまでの道筋を切り開いていくことができたらいいな」と理想を掲げた。幼少期から結果を出せる選手ではなかったというが、22年北京五輪では銀メダルを獲得した。基礎的な練習などをこなしてきたことが、4年に一度の舞台で実を結んだ。

 前に進むために最も重視するのは、自分を信じ切れるかどうかという点だと話した。「周りの人が信じてくれても、自分自身が自分を信じられなきゃダメ。過程や過ごし方、練習の仕方を全て信じて。うまくいくときも失敗してしまったときも、それを受け入れていくことが大事」とどんな状況でも前向きに取れていきたいと今後に向けて意気込んだ。

 12月に開催されるグランプリ(GP)ファイナルは地元・愛知で行われる。20年に予定されていた大阪でのファイナルは、コロナ禍のため中止に。「もやもやした気持ちがあった」と当時を振り返った。

地元開催の世界大会に燃える気持ちがあり、「ありがたいと思うと同時に、GPシリーズ2戦を通して、(ファイナルに)出場できるように頑張りたい。着実に一歩ずつ進んでいきたい」と改めて思いを語った。今季は3試合をこなし、スピンやPCS(演技構成点)での成長を実感。「GPシリーズへ向けて4回転フリップなど、できることがたくさんある。しっかり練習を積み重ねて、ベストな状態を作っていきたい」と本格化するシーズンを見据えた。

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