フィギュアスケート女子で2018年GPファイナル覇者の紀平梨花(トヨタ自動車)が29日、アイスダンスに挑戦すると発表した。この日、新パートナーの西山真瑚(しんご、オリエンタルバイオ)とオンライン会見に臨み「アイスダンスをすごく楽しんでいて、これからワクワクする大きなチャレンジになると思う。

全力で頑張っていきたい」と、意気込みを語った。

 右足首の負傷から復活を目指していた紀平は、16日に全日本選手権(12月、東京)の予選となる中部選手権の欠場を発表。五輪出場が絶望的となっていたが、拠点を同じカナダとする西山は「梨花ちゃんと僕とでモントリオールで滑る機会があって、僕自身も滑っていてすごく楽しくて。梨花ちゃんも同じように思ってくれていて、2人が目指すのは同じというのもあって、2人で組んでみようとなった」と今回の経緯を明かした。西山は、昨季まで田中梓沙との「あずしん」として活躍。7月に解散を明かしていた。

 新カップルの愛称について「“りかしん”が一番しっくりですかね」と紀平。西山も「その愛称で応援してもらったらうれしい」と笑みを交えた。紀平はシングルとの“二刀流”で、活動していく方針。西山は「大きな目標は2030年だけど、日本には素晴らしいスケーターがいて、彼らに早く追いつかないといけない」。カップルとして26年ミラノ・コルティナ五輪出場の可能性も残しており、紀平は「諦めずに、どのチャンスもつかめるように努力をしていきたい」と見据えた。2人のデビュー戦は、10月の西日本選手権(滋賀)を予定している。

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