日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、十両昇進力士を決めた。新十両が決まった五島改め藤凌駕(藤島)は、国技館内で師匠・藤島親方(元大関・武双山)と記者会見に臨んだ。
幕下最下位格付け出しデビューから所要4場所で新十両に昇進した22歳の大器は「やっと大相撲の一員になれた気がする。この名に合う力士になるように成長したい」と目を輝かせた。
しこ名の「凌駕」には「他をしのいで、少しでも上に上がってもらいたい」との願いが込められた。名付け親の藤島親方は「入門時から自分の中で温めていた。駆け引きなしで、真っ向勝負を貫く力士に育てたい」と期待を口にした。
愛知県春日井市出身。180センチ、178キロで突き、押しは鋭く、拓大時代から期待されていた。目標の存在に師匠を挙げ「周りが見て元気になるような、豪快な押し相撲の力士になりたい」と将来像を話した。ご当所である来年の名古屋場所へ向けては「欲を言えば幕内に上がりたい。徐々に番付を上げられたら」と意気込んだ。