◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 巨人の岡本和真内野手がポスティング制度を利用し、ブルージェイズと契約した。昨年は左肘のじん帯損傷により約3か月の離脱があったものの、チーム最多の66試合に4番打者で先発出場。

18年から8年連続で最も多く4番を務めた打者がチームを去る。

 通算1074試合のうち938試合で4番に座っている。巨人で4番の先発出場数は川上哲治1658試合、長嶋茂雄1460試合、王貞治1231試合、原辰徳1066試合に次いで岡本が5番目。ラミレスの511試合、阿部慎之助の505試合を大きく上回り、松井秀喜の470試合と比べると2倍近い試合数だ。

 4番の存在は記者にとっても大きい。スポーツ報知で担当する「記録室」は主に巨人の試合を記事にしており、勝利につながる一打を扱う機会が多い。その中で岡本の勝利打点は通算105度。全てレギュラーに定着した18年以降にあり、このうち4番で97度。昨年までの8年間では丸佳浩の57度を抑えチームで断トツだった。

 球団はポスト岡本としてメジャー通算47本塁打のダルベックを獲得。阿部監督は3番にダルベック、4番を2年目のキャベッジとする構想を披露した。過去にシーズンで最も多く巨人の4番を務めた外国人打者には、99年マルティネス、03年ペタジーニ、06年と07年の李承ヨプ、そして08~11年ラミレスの4人がいる。

 ただし過去の4人は、いずれも日本の他球団から移籍。海外から獲得した選手でシーズン最多4番が一人もいないのは、現在のセ・パ12球団で巨人だけ。今年はキャベッジ、ダルベックが球団初の例となるか、または若手の台頭が見られるか。岡本が抜けた巨人の4番争いに注目したい。(野球担当・阿部 大和)

 ◆阿部 大和(あべ・やまと)2006年入社。プロ野球の記録担当。

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