興収200億円超で邦画実写の歴代興収記録を更新した「国宝」(李相日監督)のプロデューサーを務めたミリアゴンスタジオの村田千恵子氏、クレデウスの松橋真三氏が優れた映画製作者を表彰する藤本真澄賞を受賞。13日に都内で行われた授賞式に出席した。

 歌舞伎の世界を題材にした吉田修一氏の原作小説を映画化。興収で日本映画の歴史を塗り替えただけでなく、カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、米アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされるなど世界的に評価された。村田氏は「カンヌ映画祭の出品と商業的な成功を目指していた」と明かし、「松橋さんの構成と、奥寺佐渡子さんの脚本がなければ成功はなかった」と周囲に感謝した。

 松橋氏は「この企画をやりたいと、村田さんから相談していただいて『相当な覚悟がないとできないな』と思った。準備をしている時には『そんな危険な企画をよくやるね』と陰口をたたかれた」と回想。結果的に努力が報われる形となり「日本映画の作り方の指針ができた。トライすることに意味があり、価値があると証明できた。日本映画の未来を考えて、素晴らしいこと」と胸を張った。

 「フロントライン」の増本淳氏が特別賞、「ファーストキス 1ST KISS」の山田兼司氏と伊藤太一氏、「爆弾」の岡田翔太氏、唯野友歩氏が奨励賞を受賞した。

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