ラグビーのリーグワンで来季から適用される選手登録規定は独占禁止法に違反するとして、海外出身で日本国籍を取得した選手ら20人以上が公正取引委員会に申告したことについて、神戸のデイブ・レニー・ヘッドコーチ(HC)が23日、神戸市内での練習後、「あくまで個人の考え」として囲み取材に応じた。

 新規定は日本で義務教育期間の6年以上を過ごしていなければ、海外出身選手はこれまでより出場に制限がある登録区分となる。

一方、日本代表に多大な貢献をした選手に対する優遇措置として、日本代表キャップ30以上の選手は現行のカテゴリーで変わらない。

 以下は囲み取材の主な問答

 ―来季から選手登録の規定が変わる。

 「例えばラファエレ(ティモシー)は日本に来て16年。日本国籍も取得して、日本代表キャップは28もある。ほぼ彼の人生をこの国のためにささげてきた。その彼が割を食うのはかわいそう。(新規定で)プレーしにくくなる選手は多くなる。こういう形で対応されるのは悲しい。人生を懸けてきた人たちにとってどれだけの影響を与えるのか」

 ―現行の規定のままがいいのか。

 「ルール変更の大義は分かる。日本人の若手選手たちにチャンスを与えていかないといけないから。理解しているが(新規定で)設定した数字が正しいかと言われれば、どうなのか」

 ―理想のラインは。

 「どの数値が正しいかは言えない。ただ、代表30キャップというのはかなり長い時間がかかる。ほかの国と比べると、日本は考え方が違うと感じる」

 ―大学から日本に来た外国出身選手の獲得が難しくなり、リーグのレベル低下も心配される。

 「影響は少なからず出ると思う。ここ数年で日本のラグビーはすごい勢いで成長してきた。それがあって世界中のトップの選手たちもリーグワンに来たいと考えるようになった。ルールが変更されると、それは難しくなるだろう。もっと段階を踏んでいくべきだった。日本国籍を取っているなら、特例を考えてあげてもいいのでは」

 ―HCとしての立場がありながら、この件で自ら発信した理由は。

 「選手に対しての思いがある。誰かがしゃべらないと、誰も触れないかも知れない。再検討するのに遅いということはない」

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