浦和は27日、定時株主総会を開き、2025年度の事業収支を承認した。営業収入は前期比10億9900万円増の113億1000万円となり、2023年度の103億8400万円を上回って過去最高を大幅更新。

一方で、クラブW杯出場を見据えた選手補強や海外遠征費の増加などで経費も膨らみ、当期純損失は1億円となった。最終赤字は新型コロナ禍の2020年度以来、5年ぶり。浦和の田口誠代表取締役社長は「今回の赤字について、数年前からクラブW杯を見据えて補強をしてきた一過性のもので、構造的なものではない。26年以降は投資をいかに結果に続けるか。投資の分を何とか勝ち取るように頑張っていきたい」と話した。

 25年度の選手、監督、コーチ報酬は43億8400万円と、過去5年で最多に。クラブW杯に向けて獲得したMFマテウス・サビオなどタレントは擁するが、今季の百年構想リーグでは現在7連敗(2PK負け含む)と苦しみ7位と低迷。スコルジャ監督の今季限りでの退任が決定的となっており、秋春制に移行する26―27年シーズンは新指揮官を迎え、選手の入れ替えなども予想される。田口社長は「トップチームの予算管理は、今まで年間予算の範囲内にあれば現場に任せていた。しかし、それではけん制が効かない。データを取って、例えばこの選手を取りたい、となれば本当に市場価値として払う額が見合っているか、精査をするところはすでに取りかかっています」と説明。選手獲得には社長選任のアナリストがデータ分析を行うことを明かした。

また週に1度、現場と経営陣が情報交換を行うトップチームミーティングを開催し、経営サイドからどんなサポートができるかも話し合っているという。

 また田口社長は「一番問題視し、選手や現場にも言っているのは、30年間でリーグ優勝は1回ということ。強化費もリーグトップレベルにあるのですが、この成績は見合っていないと感じます」と苦言。スカウトの強化などに加え「やはりもうちょっと厳しさが必要なんじゃないか」とも話した。厳しさが必要な点については「具体的な事例は申し訳ないのですが、やはり他のクラブから移籍してくる選手の感想などを聞くと、こういうところは前のチームの方がきっちりやっていた、という話も聞く。強豪チームと比べると、そういうところが十分にできていない。言い方は悪いのですが、緩んだというか、ちょっと厳しさが足りないところがあっても、お互いに指摘する状況になっていないところがあると思います」と分析した。厳しさが不足している問題点などについては、堀之内SDと問題を共有し、チームには働きかけているという。

 また25年の投資を回収するフェーズになるはずの来季も、現在の成績ではさらなる投資が必要となる可能性は高い。「今の成績だと投資が必要、というご意見も当然のこと。クラブアナリストのデータを持って、本当に適正価格なのか、うちのコンセプトにマッチするのかを精査し、費用の精査もできると思います」と説明した。

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