株式会社Speeeが運営する介護施設の検索・口コミサイト「ケアスル 介護」が、同サイトに掲載されている体験談1,565件(2025年6月~2026年4月掲載)を対象に、入居後の後悔・改善要望に関する調査分析を実施した。

 この調査は、一般的な投稿型口コミでは把握しきれない「入居者家族の本音」を明らかにするため、専任インタビュワーによる電話取材の結果を分析したもの。

調査の結果、半数超が現在の施設に満足している一方で、47.3%が何らかの改善要望や後悔を抱えている実態が判明した。

 入居後に後悔したポイントの1位は「スタッフの人手不足・夜間ケアの頻度」で259件(17.5%)、2位は「食事の内容・量・食形態への不満」で258件(17.4%)であった。わずか1件差という拮抗した結果は、入居後の日常生活の質が満足度を左右する最大の要因であることを示している。

 人手不足に関しては、「夜、ナースコールを押してもなかなか来てくれないことがある。夜間は2人体制で他の入居者様の対応に追われているのだろうと頭では理解しています。ですが、もう少し迅速に対応いただけると本人も家族もより一層安心できます」(入居中の家族)という声が寄せられた。

 施設側の事情を理解しようとする姿勢がうかがえる一方、安全面への不安を拭えない家族の葛藤があり、夜間帯のケア体制という構造的な課題が浮き彫りになっている。

 2位の食事への不満については、「メニューによっては柔らかすぎると感じることがあるようだ。もし可能なら、少し歯ごたえのあるメニューが選べると食事がもっと楽しみになる」(入居中の家族)、「業者が変わってから少し質が落ちたように感じると言っていました」(入居中の家族)といった声があった。

 食形態の画一性や外部委託先の変更に伴う品質変動が不満の背景にあることがわかる。

 後悔したポイントの3位は「費用の高さ・追加費用の不透明感」で192件(12.9%)、4位は「面会制限・会いたいときに会えない」で189件(12.7%)となった。

 これらは、入居前の段階では実感しにくく、入居後に初めて直面する想定外の課題であるという共通点がある。

費用面では、「どのサービスが基本料金に含まれていてどこからが有料になるのかが分かりにくい。些細なことでも聞くのが気まずくなってしまい、結局頼めずじまいということも」(入居中の家族)という声のほか、「もう少し利用しやすい価格設定であれば、もっと長くお世話になりたかった」(退去済みの家族)と、費用が退去の直接的な要因となったケースもあった。料金体系の透明性が家族の安心感に直結していることがうかがえる。

 4位の面会制限については、「面会が予約制で週1回30分という制限があります。仕事の都合もあるので、今日この時間なら行けるのにと思っても予約が取れないこともあって」(入居中の家族)という声があった。コロナ禍以降に定着した面会ルールが家族の心理的負担となっている実態が示されている。

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