世界最大の格闘技団体「ONE Championship」は29日、有明アリーナで「ONE SAMURAI 1」(試合開始・午後2時半)を開催する。

 メインイベントでこの試合で「引退」を公言している対戦する元K―1三階級制覇王者の武尊がロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦する。

両者は28日に都内で前日計量とハイドレーション計測を行う。

 両者は昨年3月23日にさいたまスーパーアリーナで対戦しロッタンが80秒でKOで圧勝している。今回の試合が「引退試合」と断言した武尊は26日に格闘技マスコミの取材に応じラストマッチ直前の心境を明かした。

 大会はフジテレビ系列全国ネットで試合当日の午後10時から「U‐NEXT presents ONE SAMURAI 1 ~武尊引退試合 運命のリベンジマッチ~」と銘打ち地上波放送する。また、「U―NEXT」がライブ配信する。

 コンプライアンスの遵守を徹底している地上波テレビ局での中継は、「ONE」が様々な審査をクリアした結果と思われ、今後のファン層拡大、さらにはスポンサー企業の獲得など格闘技界にとって大きな光だろう。

 デビュー以来、地上波での中継を夢見てきた武尊にとって「引退試合」での実現になったが万感の思いがある。

 「地上波に関しては、本当にデビューからずっと言い続けて。僕がホント、上京した年に昔のK―1が消滅して。テレビで格闘技がなくなって。世間に格闘技が届きにくい時代になってしまってたので、それを戻したかったっていうのもあるし。今、ネットで誰でも簡単に見られるようにはなってるんですけど、やっぱ格闘技に興味ある人しかわざわざネット開いて接続して見るっていうのがなくなってしまってるんで。

テレビって家で家族団らんしている時にチャンネルをたまたま変えて。面白そうだな…僕も元々それで格闘技を好きになってるし、そこからパワーもらってる。やっぱ、僕が引退した後、格闘技界が盛り下がらないためにも、この大会を地上波放送してもらえることによって、また新しい格闘技のファンも増えると思うし、僕を見てくれた人でも、同じ大会に出てる若い選手だったり、これからの選手のことを注目して。また格闘技ファンになってくれる人も絶対いると思うので、そういう意味では絶対この地上波っていうのは大事な一つの部分だと思います。今回引退試合でそれが決まったのは凄く嬉しいです」

 新人の頃にドキュメンタリー番組に出演。記者から地上波での反響の大きさを問われた。

 「地上波、出るようになってから声をかけられること増えたし。格闘技知ってくれた人、増えたなぁって感じ始めたのはテレビ出始めてからだったんで、やっぱりテレビの力は大きいなって思います」

 別の記者から今回、地上波中継の実現へ武尊自身が働きかけたことはあったのだろうかと聞かれた。

 「僕はずっと口では言ってたんですけど、ONEのスタッフさんだったり、関係者の人たちが動いてくれて決まった。(那須川天心と対戦した)THE MATCHの時もそうだし、その前にK―1も一回、地上波でやるってなった時もそうでしたけれど、選手一人の力だとどうにもならない部分だったり、いろいろな邪魔が入ったりとか、そういうこともあったと思うので。ホント皆さんの力で今回実現できたってので感謝しかないです」

 視聴率はどれぐらいを目指すのか。

 「今、どんどんテレビの視聴率が下がってると思うので…基準が僕もアレですけど、昔、Dynamite!!で40パーセントとか行ってたと思うので、そこまでは難しいかもしれないですけど、それに近いようなぐらい見てもらえたらいいなと思います」

 裏番組では、TBS系列で 6人組グループ「SixTONES」が出演する「6SixTONES 大先輩!嵐・二宮和也と7人だけの“仲良くなれるかな?”旅!」が午後8時54分から10時57分まで放送され、10時台は、かぶることになる。

記者から「大丈夫ですかね?」と問われ「はい、負けないように頑張ります」とほほ笑んでいた。

 (福留 崇広)

 ◆4・29有明全カード

 ▼メインベント フライ級キックボクシング暫定世界王者決定戦

ロッタン・ジットムアンノン VS 武尊

 

 ▼第14試合 フライ級総合格闘技世界タイトルマッチ

若松祐弥 VS アバズベク・ホルミルザエフ

 ▼第13試合 アトム級ムエタイ 世界タイトルマッチ

吉成名高 VS ソンチャイノーイ

 ▼第12試合 バンタム級キックボクシング世界タイトルマッチ

ジョナサン・ハガティー VS 与座優貴

 ▼第11試合 フェザー級キックボクシング

マラット・グレゴリアン VS 海人

 ▼第10試合 アトム級総合格闘技

三浦彩佳 VS 澤田千優

 ▼第9試合 バンタム級キックボクシング

秋元皓貴 VS 久井大夢

 ▼第8試合 フェザー級キックボクシング

和島大海 VS リカルド・ブラボ

 ▼第7試合 アトム級総合格闘技

平田樹 VS リトゥ・フォガット

 ▼第6試合 フライ級総合格闘技

和田竜光 VS 伊藤盛一郎

 ▼第5試合 ストロー級総合格闘技

山北渓人 VS 黒澤亮平

 ▼第4試合 フライ級ムエタイ

士門 VS ジョハン・ガザリ

 ▼第3試合 ストロー級キックボクシング

黒田斗真 VS 田丸辰

 ▼第2試合 フライ級キックボクシング

陽勇 VS 内藤大樹

 ▼第1試合 バンタム級総合格闘技

永井奏多 VS 神部篤坊

編集部おすすめ