バレーボール 大同生命SVリーグ女子 チャンピオンシップ決勝 第2日(26日、横浜BUNTAI)

 2戦先勝で争うチャンピオンシップ(CS)決勝が行われ、元日本代表の中田久美監督が率いるレギュラーシーズン(RS)2位のSAGA久光が、SVリーグ初優勝を飾った。前身Vリーグ時代を含めれば、2021―22年季以来、4季ぶり9度目のリーグ制覇。

大阪Mとの決勝は25日の第1戦でフルセット勝ちし、この日の第2戦では3―0で2連勝。スプリングスブルーに染まった応援席が、歓喜に浸った。

 中田監督は涙なく、ホッとした柔らかい笑顔で「ホームで試合をしている感じがして心強かったです。一番はホッとしています。勝ったうれしさは3割ぐらいですかね。あくまでも私たちはチャレンジャーということで、受け身にならず、どんどん攻めていこうと思って戦っていました。ここ数年優勝から遠ざかって悔しい思いを選手たちから感じていた。最後は負けたくないという思いだと思います。練習もかなりしてきた。彼女たちの汗と涙の結果だと思います。(強さは)諦めないこと」と語った。

 第1セット(S)からスプリングスらしい攻守が光った。

5―5で日本代表の新ヒロイン候補・北窓絢音のサービスエースからブレイクを奪うと、18―17の競り合いからは大砲・サムデイの強烈なスパイクから4連続得点。25―20で先取した。第2Sも9―10から日本代表のミドルブロッカー・荒木彩花のクイックが決まり、6連続得点。第1戦で21得点の中島咲愛もフェイントなど多彩な攻撃で存在感。セッター栄絵里香主将も最後まで落ち着いたトスワークを見せた。25―23で連取。第3Sは序盤から点差をつけ、25―14で取り切った。

 守備では、大阪Mのエース格・林琴奈や田中瑞稀主将の厳しいコースに打ち抜くスパイクを、SAGA久光のリベロ・西村弥菜美が、縦横無尽にコートを駆け回り、スーパーレシーブで拾いまくった。静かにコートを見つめた中田監督も胸の前で両手をたたいて喜び、守護神をたたえていた。

 21年東京五輪で女子日本代表監督を務めた中田監督は、10季ぶりにチームの指揮を執った。RSは36勝8敗の2位でCSに進出。準々決勝は7位の群馬に2連勝し、準決勝では初のCSに進んだPFUと大激戦を演じ、2勝1敗で決勝に進んでいた。

百戦錬磨の指揮官は、復帰1季目でチームを頂点に導き、選手やファンと喜びを分かち合った。

 ◆SAGA久光スプリングス 1948年に創部。本拠地は佐賀・鳥栖市。ホームはSAGAアリーナ。チームカラーはスプリングスブルー。キャラクターは「ハルちゃん」。鳥栖市の春でを告げる鳥「メジロ」がモチーフ。Vリーグ(日本リーグ)優勝8回。アジアクラブ選手権優勝2回(02年、14年)。全日本選手権(皇后杯)は5連覇を含む優勝8回。大同生命SVリーグでは昨季3位。監督は中田久美(60)。

 ◆チャンピオンシップ レギュラーシーズン(RS)の成績上位8チームが進み、ノックアウト方式で実施。2戦先勝で1勝1敗の場合のみ第3試合を行う。準々決勝と準決勝はRSの上位チームのホームで催し、1位と8位、2位と7位、3位と6位、4位と5位が対戦。決勝は25、26日に横浜BUNTAIで開催して日本一を決めた。

編集部おすすめ