◆JERAセ・リーグ DeNA1―4巨人(26日・横浜)

 巨人の井上温大投手が、6回3安打1失点(自責0)の好投で2勝目を挙げた。スポーツ報知評論家の高木豊氏は、味方の失策が絡んでピンチを背負いながら最少失点に切り抜けた6回の投球に、井上の成長の跡を見た。

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 井上は、点差とかに縛られず、マウンド上で自分の力を出し切るという一貫した姿勢が見えた。相手が誰であろうと、自分の投球ができれば納得なんだ、というような。

 2点リードで迎えた6回に、門脇のエラーもあって1死一、三塁とされた。去年までの井上だったら、「絶対ゼロで抑えなきゃ」と力み返っていたであろう場面だ。しかし、違っていたね。三森にタイムリーは打たれたけど、後続を淡々と打ち取って、傷口を広げなかった。「1点取られても、その後を抑えればまだ勝っている」と、状況をよく計算していたように見えた。無理をして抑えにいったときのリスクまで考えられるようになっている、と言うのかな。

 ピンチや、きわどい判定に表情を大きく崩すこともない。喜怒哀楽の振れ幅が減っている。何を考えているか分からなければ、相手に与えるスキもなくなっていく。けがを経て戻ってきた今季は、何よりも自分のメンタルをコントロールする精度が高くなっていると思うね。

(スポーツ報知評論家)

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