佐賀市は、子育て世帯の「短時間コースがあればいいな」ニーズに応えるため、令和8年度より、産後ケア事業に「3時間の短時間デイサービス」を新たに追加した。

 令和7年度にメニューと対象者を拡充した結果、産後ケアの利用回数は前年度比12倍の年間800回以上を記録。

「久しぶりに眠れた」「リフレッシュできた」と高い評価を得る一方で、「上の子が学校や幼稚園に行っている短時間だけ利用したい」「もっと気軽に、必要な時だけ利用したい」といった、多忙な現代の親たちの声が寄せられていた。

 「育児のタイパ」という新しいニーズへの対応へ。従来の産後ケアは「1日利用」や「宿泊」が主流だったが、現代の親が求めているのは「ピンポイントな休息」。「短時間・低心理ハードル」のメニューは、これまで利用をためらっていた層を掘り起こす全国的にも先駆的な取り組みとなった。

 「3時間」は利用者の「生の声」が形になった施策。「上の子が学校の間に」という、多子世帯特有の課題を解決するための具体策だ。行政が利用者のフィードバックを即座にサービス改善へつなげた「伴走型支援」のモデルケースと言える。

 「孤育て」を防ぐ、就学前までの切れ目ない支援。出生直後から就学前まで、家族を支え続ける仕組みの一環であり、佐賀市が掲げる「誰もが安心して子育てを楽しめるまち」の象徴的な事業となっている。

編集部おすすめ