巨大駅を知れば、東京の未来が見えてくる―。タレントのタモリ(80)がMCを務めるテレビ朝日系「タモリステーション」(23日・後8時54分)では、我々の生活に不可欠ながら、常に変貌を続ける新宿、渋谷、東京の巨大駅に迫る。

 スポーツや気候変動、さらには「昭和100年史」など多岐にわたるテーマを独自の切り口で深掘りしてきた同番組。今回は芸能界屈指の「鉄道・駅好き」として名を馳せるタモリ自ら大規模再開発の最前線に潜入し、スタジオに女優・木村佳乃(50)と昭和女子大学・田村圭介教授を迎えて、駅の変化が街や社会に与える影響を徹底検証する。

 新宿駅では、60年ぶりとなる大規模改修の心臓部へと足を踏み入れる。地下3階に相当する深層部で行われているのは、世界一の乗降客数を誇る駅だからこその利用者の足を止めない工事だ。その驚きの工夫と、未来の新宿駅が目指す壮大な計画を取材する。一方で、再開発が最終段階に差し掛かっているという渋谷駅では、東西を結ぶ空中回廊「スカイウェイ」の工事最前線を調査する。工事が終了したばかりの、銀座線の真上という特殊な地点から未来の渋谷の姿が見えてくる。また、多くの利用者を悩ませる駅のダンジョン(迷宮)としての側面にも光を当てる。番組スタッフが実際に複雑な乗り換えルートを歩き、構造的な要因を分析。スタジオでは精巧な構内模型を用いて、巨大駅の構造的特徴を視覚的に解明していく。

 さらに番組は、駅の歴史を日本の近現代史として捉え直す。斬新な構造として現代でも注目を集める新宿駅西口広場の建築を手がけた坂倉準三氏の物語などを、当時の世相を交えながら描く。

それぞれの駅と街の礎を築いた人物たちの足跡をたどると、巨大駅の歩みがそのまま戦後の日本がたどった軌跡と重なることが浮かび上がってくる。深夜の駅弁製造や、インバウンド対応に奔走するスタッフなど、駅を支える人々の24時間に密着したドキュメントも紹介する。

 日常生活で何気なく利用している駅に迫った、知的好奇心を満たす1時間半。都市の未来を占う、貴重な番組となっている。

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