日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月12日初日、IGアリーナ)の番付編成会議を開き、幕下2枚目で夏場所5勝2敗だった嵐富士(伊勢ケ浜)の十両昇進を決めた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)同席で東京・墨田区の部屋で会見を行い、「まだ少し関取になる実感がない」と言いながらもうれしそう。

目標は「勝ち越して2ケタ勝利できたら良い」と意気込んだ。

 鳥取城北高卒業後、社会人で相撲を取った。23年10月の国体成年個人8強入りし、角界入りを決めた。幕下最下位格付け出し資格を持ち、元横綱・白鵬が師匠だった宮城野部屋から松井のしこ名で24年春場所で初土俵。元幕内・北青鵬の暴力問題で、春場所後に同部屋が閉鎖され、伊勢ケ浜部屋へ転籍。旧宮城野部屋の“最後の弟子”となったが、177センチ123キロという小柄な体格を生かし低く当たりスピードを生かした相撲を磨いて着実に進歩。夏場所は幕下2枚目で5勝を挙げ昇進した。「1場所しか宮城野部屋を経験してないですけど、経験が短いので伊勢ケ浜部屋にすぐなじめた」とうなずいた。

 今年の初場所前に松井から嵐富士に改名した。「自分に合ったぴったりな、しこ名だと思う。体形にあった嵐を巻き起こすような相撲を取れるように頑張りたい」と話す。小学校の時は相撲などと並行し吹奏楽でパーカッションをやっていた。

音楽が好きで、宴席などのカラオケでは男性アイドルグループ・嵐の曲をリクエストされるという。ただ、「しこ名から絶対そのフリがある。でも嵐の曲を知らない。これから覚えます」と新たな目標もできた。31日を持ってアイドルの嵐は活動終了するが「自分はこれから」。場所中に声援を集めて土俵でARASHIを巻き起こす。

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