◇ラグビー・NTTリーグワン▽プレーオフトーナメント3位決定戦 埼玉26―19東京SG(6日、秩父宮ラグビー場)

 3位決定戦が行われ、東京SGの元日本代表プロップ・垣永真之介が、現役ラストマッチに臨んだ。3番で先発し、前半の40分間をプレー。

今季初めてスタメンでグランドに立ち「人生で、一番きつい試合でした。めちゃくちゃきつかったです」と、大粒の汗を拭った。

 5月に、今季限りでの引退を電撃発表。「そういうタイミングもあって。僕としても、区切りをつけようと思ったので」と、入団12季で決断した。この日グラウンドには「カッキ~」と声が飛び、スクラムになれば「カッキー!押せー」と声援も浴びた。「会場の雰囲気や、皆さんの声援は名残惜しい」と垣永。ただ「きつすぎて、しばらくは本当に、ラグビーはしたくないなと」。現役への未練も「全くないです。出し切りました」と潔かった。

 東福岡高から早大に進み、主将を経験。14年にトップリーグ時代のサントリーに入団後、日本一も味わった。

14年11月に日本代表初キャップを獲得し、23年W杯の日本代表メンバーでもある。この日は、同僚で同じく引退するSH流大、CTB中村亮土らとともにセレモニーも行われ「本当に、チームのリスペクトを感じる。感謝しています」と思いを込めた。

 強い日差しの中、死力を尽くした40分間。「1歩も動きたくない。ずっと、ベッドに横たわっていたい。あと、痩せたいです」と、引退後の生活を思い描いた。生まれ変わったら―と問われれば「生まれ変わったら、松島幸太朗になりたいです」と最後まで”カッキー節”は全開。「人生で、手術も8回受けた。大けがもたくさんあって、出られない時期もあったけど支えてくれる人たちがいて。その人たちに、恩返しをしたい気持ちでここまで頑張りました」。感謝の思いを全力プレーで示した。

 社員選手の垣永は、週明けからはサラリーマン生活が始まるという。ラグビー界に関わる可能性は「人事異動次第、じゃないですか」と、現状未定だ。「希望は、普通に生きていきたい。コーチとかは、大丈夫です。普通に生きていきたいです」。6歳から始めたラグビー。垣永は「29年、365をかけたら1万585日ですけど。あと、クラブハウスに12年間、4000日近く。もう、行きたくないです。もう満足です。本当に、何の一つの、後悔もない。もう一回、同じ人生をやり直しても、これ以上の努力はしない。

それくらい、頑張りました」と、自らに誇りを持ってブーツを脱いだ。

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