宝塚記念追い切り(6月10日、栗東トレセン)

 第67回宝塚記念・G1(14日、阪神)の追い切りが10日、東西トレセンで行われた。松ケ下純平記者は、史上初の古馬G1春3冠を目指すクロワデュノールの仕上がり具合を「見た」。

きょう11日に枠順が確定する。

 貫禄がにじみ出ていた。史上初の古馬G1春3冠に挑むクロワデュノールは栗東・CWコースでの最終追い切りも大阪杯、天皇賞・春でも調教を担当した団野(レースは北村友)が騎乗。馬場へ踏み出す一歩目も柔軟に、素早く反応した。

 毛づやもピカピカな同馬は、グロリアラウス(5歳オープン)を内から6馬身追走すると、直線で余力たっぷりに併走へ持ち込んだ。終始、半馬身差で追う形だったが、ゴール手前で加速。6ハロン82秒6―11秒2で並びかけるようにフィニッシュした。団野は「今日の追い切りで仕上がってきたかな。着実に良くなっています」と好感触だった。

 高速馬場の大阪杯を制し、天皇賞・春は小雨が降る中、未経験の3200メートルというタフな条件を勝ち切ってみせた。能力を疑う余地はないが、中間は短期放牧を挟み、1週前には「緩んじゃったかな。思ったより(状態が)上がってこない」と、斉藤崇調教師のトーンが下がったのも事実だ。

 それでも、「(馬場に)下ろしてから向こう正面まで入る雰囲気は、先週の水曜、日曜日よりも断然良くなっていました。ようやくこれで走れるところまでは来たかなと感じます」と状態を上げてきた。

 宝塚記念担当としてクロワデュノールを見続けてきたが、1週前と比較してもスラッと見せていた天皇賞・春に近づいてきた印象で、団野の「いつも当週には自分で仕上げてきてくれています」という話も納得だ。3冠への最終関門はさらに強力なライバルがそろったが、歴史に名を刻む準備はできている。(松ケ下 純平)

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