芥川賞作家で、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹が13日、東京・高輪のBUNKITSU TOKYOで初の共著「失恋カルタ」(Gakken刊)の発売記念トークショーとサイン会を行った。

 失恋の孤独や恋愛の瞬間を女性視点で描いた読み句や、書き下ろしのショートストーリー3編を収めた。

女性視点での著書は初といい「小説を読まない人でも手に取りやすい内容になっている。絵を読むように、頭の中で映像にしやすいように書いた」。女性の知人にもヒアリングした上で一部内容を変更したという。

 イベントでは共著者のイラストレーター・たなかみさき氏と恋愛トークを展開。一番つらかった恋に、小学校低学年で味わった失恋を挙げ「1つ上の学年のメグミちゃんが好きで、いまだに作品の女の子(の名前)をメグミちゃんにしがち」と暴露した。当時、友人の男児と比較されて傷ついた経験を明かし「家ではめっちゃかわいいと言われていたので、現実を突きつけられた」と振り返った。

 その時はとっさに道化を演じて笑いを取ったといい「つらいけど、好きな子が笑ってくれてる。これは今の自分の芸風につながってる」と吐露。2017年に発表した小説「劇場」を例にとり「自分が好きな人は自分のことを好きじゃない、という構図でしか恋愛を書けなくなった。うまくいってる恋愛のことはあまり分からない。相手が自分のことを好きでないのがデフォルトになっていて、それは多分メグミちゃんのせい」と語った。

 恋愛には現在も苦悩しており「人を好きという感情はあるんですか?とよく聞かれる。

お付き合いした人だけには、最初は感情を出せない。天才のフリをして窓の外を見る、とか…」と複雑な“男心”を明かして笑わせた。

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