◆サッカー北中米W杯▽1次リーグJ組 アルゼンチン3―0アルジェリア(16日、カンザスシティー競技場)

 前回大会王者のアルゼンチン(FIFAランク1位)が初戦でアルジェリア(同28位)を下し、史上3チーム目の連覇達成へ好発進した。史上初の6大会連続W杯出場となったアルゼンチンのFWリオネル・メッシ(38)はW杯では自身初となるハットトリックを達成し、勝利に導いた。

W杯通算16得点は元ドイツ代表FWクローゼと並び、W杯歴代最多得点。FIFAの公式サイトには、伝説の一戦を終えた“神の子”のコメントが掲載され、「今の自分が経験していることは、すべてボーナスのようなものだ。プロとしても、個人としても、幸いにもすべての夢をかなえることができた。夢見ていた以上だったよ。今はこうやって楽しんでいる。素晴らしいグループと一緒にね。良い感じだし、ピッチで楽しむことができている。子供のころに想像していた以上だ」と、かみしめた。

 0―0の前半17分、MFデパウルの縦パスを受けるとボールを運び、左足を振り抜いて美しいミドルシュートを決めた。前半6分は抜け出してゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。次のチャンスは逃さずに決めてみせた。さらに後半15分、MFマカリテルのミドルシュートのこぼれ球を右足で押し込み2点目。

この日、フランス代表FWエムバペが2得点し、通算14得点でメッシを上回ったが、約6時間後に“現役トップ”の座を奪還した。

 後半31分は味方のパスを受けてミドルをゴール左に沈めると大記録達成に会場は観客総立ちで騒然となった。W杯でのハットトリックは、22年カタール大会決勝のエムバペ以来、通算55回目でメッシにとっては初めて。ライバルのポルトガル代表FW、C・ロナウドが18年ロシア大会スペイン戦で記録したハットトリックの最年長記録(33歳130日)を大幅に更新。20代のエムバペ、ハーランドがともに2得点を挙げた同日に“神の子”と呼ばれるのかを改めて証明した。後半35分にスタンディングオベーションで送られ、ベンチに退いた。

 ◆リオネル・メッシ 1987年6月24日、アルゼンチン・ロサリオ生まれ。38歳。13歳でスペインに渡りバルセロナと契約。成長ホルモンの分泌異常を治療後、17歳でトップチームデビュー。スペイン1部得点王8度、欧州CL得点王6度、バロンドール(世界最優秀選手賞)受賞8度。21年にパリSG、23年に米国・マイアミに移籍。

08年北京五輪金メダル、21年南米選手権優勝、22年カタールW杯優勝。170センチ、72キロ。左利き。

◆W杯歴代通算得点

(1)16=クローゼ(ドイツ)、※メッシ(アルゼンチン)

(3)15=ロナウド(ブラジル)

(4)14=ミュラー(西ドイツ)、※エムバペ(フランス)

(6)13=フォンテーヌ(フランス)

(7)12=ペレ(ブラジル)

(8)11=クリンスマン(西ドイツ)、コチシュ(ハンガリー)

(10)10=バティストゥータ(アルゼンチン)、クビジャス(ペルー)、ラトー(ポーランド)、リネカー(イングランド)、ミュラー(ドイツ)、ラーン(西ドイツ)

◆メッシの大会別ゴール

▽06年ドイツW杯 1得点(8強)

▽10年南アフリカW杯 0得点(8強)

▽14年ブラジルW杯 4得点(準優勝)

▽18年ロシアW杯 1得点(16強)

▽22年カタールW杯 7得点(優勝)

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