◆米大リーグ カブス6―8ブルージェイズ(20日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 ブルージェイズ・岡本和真内野手(29)が20日(日本時間21日)、敵地・カブス戦に「5番・三塁」でフル出場し、5―5で同点の8回1死一、二塁の4打席目に、左中間へ13日(同14日)の本拠地・ヤンキース戦以来6試合ぶりの本塁打となる16号勝ち越し3ランを放った。メジャー1年目の16発は03年松井秀喜(ヤンキース)に並び、日本人1年目では4位タイに浮上した。

「3番・指名打者」でフル出場したカブス・鈴木誠也外野手(31)は4打数1安打で4戦連続安打だったが、2点を追う8回一、三塁の5打席目は空振り三振。侍ジャパン右打者対決は、岡本に軍配が上がった。

 シカゴの風が一瞬、ないだ。同点に追いつきなおも1死一、二塁で迎えた8回の4打席目。岡本のバットが5番手右腕・ウェブの直球を捉えた。「入ってくれ…」。祈りながら見届けた打球は、377フィート(約115メートル)舞い上がり、緑の蔦が映える左中間フェンスを越えて着弾した。岡本は、打球方向を誇らしげに指さしながら、ダイヤモンドを一周。敵地を凍らせる勝ち越し3ランだった。

 「(打線が)つながって、つながって、自分もこれは、まわって来るだろうなっていうのがありました。雰囲気的にもあの回いけるな、って。ああいう流れの中で、自分も続いていけて良かった。

打てる球を強く打って、しっかり振り抜けました」と感触を振り返った。前日の第1打席はミシガン湖からの強風に押し戻されて打球が失速。飛距離397フィート(約121メートル)の中飛に。「僕、絶対、ホームランやと思いました」と悔しがっていた。この日は打球速度107・3マイル(約172・7キロ)の痛烈なアーチ。風に邪魔させない放物線がフェンスを越えていった。

 偉大な先輩、松井氏が2003年に刻んだシーズン16本塁打に、前半戦77試合目で肩を並べた。「松井さんや皆さんがプレーされてきたお陰で、こうやって道が広がって、今僕もプレーできていると思います。僕自身も、そういう立場になるかもしれない。また次に続く選手もいると思いますので、僕もまだまだですけど、頑張りたいと思います」と岡本。おごることなく、先人の業績を称え、脈々と続く日本人のメジャー挑戦を俯瞰的に語った。巨人第62代目の4番打者から、89代目の4番打者に受け継がれたスラッガーの精神。

海を渡ってもリスペクトは変わらない。

 前日は2-16の屈辱的大敗。この日も6回まで0-5と劣勢に。嫌なムードを一蹴した逆転勝利に、「明日に繋がっていくと思うし、粘り強くやっていきたい。きょう1日で言えば、打てて良かった。ただ、また明日も試合がありますし、しっかり準備していきたいです」と表情を引き締めた。シカゴでの3連戦はいよいよ最終戦。勝てば、借金返済、勝率5割だ。

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