サッカーW杯で3大会連続5度目の決勝トーナメントを目指す日本代表「森保ジャパン」は25日(日本時間26日午前8時)、1次リーグ最終戦となる第3戦、スウェーデン戦に首位突破をかけて挑む。1次Lを1位通過でモロッコと、2位通過なら王国ブラジルと対戦。

日本が世界に対抗するために磨いた献身性、組織力を日本代表担当・金川誉記者が「読み解く」。

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 破壊力抜群の強力2トップ、ヨケレスとイサクを封じて勝利を狙うスウェーデン戦。森保ジャパンにとって「世界トップクラスの個」をいかに「組織の力」で上回れるかを占う重要な試金石となる。鍵を握るのが「SSBK(サムライ・スプリントバック)」と名付けられたプレーだ。

 「SSBK」は、守備を担当する斉藤俊秀コーチ(53)が、漫画「キャプテン翼」に登場する「SGGK(スーパー・グレート・ゴールキーパー)」こと若林源三にちなんで命名した。ルーツは23年9月、4―1で快勝した敵地でのドイツ戦。試合終了間際、敵陣でのCKからカウンターを浴びた際、GKを除く10人全員が全速力で自陣へ全速力で戻った。このプレーがチームの求める「魂の象徴」として共有され、次第にDF長友が「意識の中に無意識に入ってくる」と語るほどの共通認識として定着した。

 「SSBK」がもたらす効果は攻守両面に波及する。前線の選手が背後から襲いかかって中盤でボールを引っかければ、攻撃に移ろうと前がかりになった相手に「逆カウンター」を浴びせることができる。また、スウェーデン戦で最大の警戒が必要なヨケレスらのように、個の能力が突出したFWにカウンターを発動された局面でも極めて有効だ。DF板倉主将が「抜け出されても、慌てる必要はない。

前線の選手の帰陣の速さやプレスバックがある」と語るように、最終ラインが一瞬でも相手を遅らせることができれば、次々と味方が戻ってくるという信頼がチームの底流にはある。

 この意識は、すでにチームの絶対的なカルチャーだ。MF堂安は「今はそれが当たり前。それをしないと、試合に出られない雰囲気と競争がある」と頷く。森保ジャパンには、前線でボールを待つメッシのような規格外の天才はいない。だが、背番号10の堂安はこう言葉を強める。「世界中のチームを分析してきましたけど、本当に日本ほどスプリントバックしているチームはない。それを見ると、僕たちが世界一になってもおかしくない、と思う」。天才にあらがい、世界一を目指すために選んだ泥臭い武器。それこそが、スウェーデンの強固な個を打ち破る鍵となる。

◆北中米W杯の順位決定方法

 ▽1位&2位 ⑴総勝ち点数、⑵当該チーム間での得失点差、⑶同総得点数、⑷1次L全試合での得失点差、⑸同総得点数、⑹フェアプレーポイント(選手及びチームスタッフ)、⑺最新のFIFAランキングの順に従って決定

 ▽3位通過チーム 全12組の3位チームのうち上位8チームが進出。各組で獲得した勝ち点数を基準にし並んだ場合は、⑴1次リーグでの得失点差、⑵同総得点数、⑶フェアプレーポイント、⑷最新のFIFAランキングの順に従って決まる

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