大相撲名古屋場所3日目(14日、愛知・IGアリーナ)

 新弟子らによる前相撲が始まり、ラグビーでU―20日本代表に選ばれた実績を持つ原口慎太郎(伊勢ケ浜)が白星デビューを飾った。元序二段の大光(阿武松)との一番。

立ち合いで相手の上体を起こし、もろ差しとなって危なげなく寄り切った。

 相撲未経験からの初土俵だったが、緊張はなかったという。「楽しかった。ラグビーの試合前の高ぶりと似ていたので」。取組前には何度も胸をたたいて「ぶつかるぞ!」とラグビーの試合前と同じルーチンで気持ちを高めた。土俵から見える景色にも奮い立った。ラグビーの試合ではピッチから観客席を見上げていたが「土俵では自分が皆さんと同じ目線で見るというのが新鮮な経験でした。早い時間でしたけど、観客の方に『原口』と呼んでいただいた」と感慨を込めた。

 ラグビーで佐賀工、東海大と強豪校で鍛え、花園など大舞台を踏んだが、22歳で角界挑戦を決めた。東海大は今年度の前期で卒業見込み。今月6日の新弟子検査後は近代建築の巨匠の故・前川國男氏をテーマとした卒業研究のため関東に戻るなど、現在は部屋の稽古に参加できる機会は限られているものの、他競技で培ったポテンシャルの高さを示した。「まずは目の前の試合に集中して、次もいい相撲を取りたい。

(将来は)周りに相撲界に行って良かったなと言ってもらえるような立場まで、しっかりとなりたい」と決意を込めた。

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