◆JERAセ・リーグ 巨人3―1広島(20日・東京ドーム)
巨人が9連戦の勝ち越しを決めた。先発・井上温大投手が7回1失点でキャリアハイとなる9勝目をマーク。
東京ドームが大歓声に包まれる中、打のヒーロー・笹原がお立ち台に上がった。相変わらずの天然ぶりが場内の笑いを誘った。「どんな一本?え? 手応え?手応えとしては…抜けたなあと思いました」。インタビュアーに聞き返しながら必死に答える姿が初々しい。それでも「緩い球を待っていたので狙い通り打てました」とはっきり強調し、9勝目を挙げた井上について「いつも優しくお世話になっている先輩なので、その先輩の試合で打てたのがうれしいです」と再び拍手と歓声を一身に浴びた。
内角に食い込んできたスライダーだった。笹原が躊躇(ちゅうちょ)なくバットを出した。カウント2ボール1ストライク。両腕をたたみ、バットの真芯で捉えた。打球は切れることなくライナーのまま、左翼線ではずんだ。大歓声の中、満塁の走者が全員生還。
1点を追う6回。巨人先発・井上の奮闘にようやく打線が応えた。泉口、大城の連打、1死後に坂本が四球で歩き、満塁とした。キャベッジが浅い左飛で倒れた後、笹原が勝負強さを発揮。前日19日の中日戦(東京ドーム)でもマルチ安打の若武者が、2戦連続で2安打以上をマーク。1軍のスピード、キレにも慣れ始めた今、貴重な存在になりつつある。
この試合、苦手としている床田に対し、橋上監督代行が打線を大幅に組み替えてきた。1、2番の浦田、松本を外し、吉川と泉口を並べた。右打者には被打率2割2分7厘の床田だが、意外にも左打者には3割8厘と打たれており、左の2人に火付け役を託した。6番にキャベッジ、8番に佐々木を入れて、野手8人中4人の左打者で臨み、5番には相性のいい坂本を置いた。
先発・井上は現在3連勝中。初回、ファビアンに一発を食らうが、その後は要所を締めた。4回先頭の坂倉と相対している最中に捕手が岸田から大城にチェンジ。5月15日のDeNA戦(東京ドーム)以来のコンビ復活となったが、戸惑うことなく威力ある直球を投げ込んだ。スライダーとカットボールを使い分け、フォークにツーシームも混ぜて配球。7回は2死満塁のピンチを招いたが、1番・名原をライトフライに打ち取って、意気揚々とベンチに戻った。
井上は結局、7回97球、6安打8奪三振、1失点で降板した。2点リードのまま8回は船迫を投入。1死一塁で森田を送り込んだ。大勢がいない中でも臨機応変な方程式を作り、逃げ切った。










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