◆第108回全国高校野球選手権西東京大会▽準々決勝 東海大菅生4―5日大三(21日・神宮)

 夏2度、春1度の全国制覇実績を持ち、昨夏の甲子園で準優勝した日大三が、劇的な逆転勝ちで4強入りした。

 相手は日大三と同じくノーシードながら実力十分の東海大菅生。

昨夏の決勝と同じ顔合わせになった一戦は、日大三が2回に1点を先取したが、5回に3長短打を集中されて2点を失い逆転を許した。6回にも2本の長打で1点を加えられ、2点差に。8回に1点差に迫ったものの、その直後の守備で再び2点差となる苦しい展開だったが、9回2死二、三塁から、高道海心内野手(3年)が初球のスライダーを捉え、右翼へ逆転3ラン。土壇場で試合をひっくり返した。

 ナインが喜びを爆発させるなか、対照的に一人冷静な男がいた。三木有造監督(52)だ。逆転ホームランに浮かれるナインにカミナリを落とし、チームを再び引き締めた指揮官は「ここで終わりじゃない。9回裏、守らないといけないので。サヨナラ(勝ち)ならいいけど、ちょっとはしゃぎすぎ」と、理由を説明した。

 一方、試合後は「『諦めない』と口で言いますけど、本当に諦めない。勝って次に行けるのなら100点です」と、戦い抜いたナインをねぎらった。

 24日の準決勝では、創価と対戦する。

「選手が全力で頑張ってくれている。後押しできれば」と、拳を握った指揮官。昨年届かなかった甲子園での頂点を目指して、再び歩み始める。

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