◆キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス・英G1(日本時間7月25日23時35分発走、アスコット競馬場・芝2390メートル)

 JRA海外馬券発売対象レースの「第76回キングジョージ6世&クイーンエリザベスS・G1」に出走するマスカレードボール(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ドゥラメンテ)が22日、ニューマーケット調教場で最終追い切りを行った。同じく日本から参戦するヴェルテンベルク(牡6歳、栗東・宮本博厩舎、父キタサンブラック)とロングヒルコースで併せ馬。

手塚貴久調教師=美浦=も「いい動きができたな」と好仕上がりに納得の表情を見せた。

 気温15度前後と、記録的な猛暑の日本とは対照的な英国・ニューマーケットの朝。多くの地元メディアらが見つめるなか、マスカレードボールが、リズム良く気持ちよさそうに駆け抜けた。

 同じく“キングジョージ”に挑戦するヴェルテンベルクを1馬身追走する形でロングヒルコースで併せ馬。ゴール前で軽く仕掛けられると反応鋭く力強さを増し、首差ほど先着。現地での調整がスムーズに進んでいることをうかがわせる動きだった。「日本にいるときは、自らグイグイ行く感じではないけど、今日は自分から前に前にというところが見られて、いい動きができた」と、手塚貴久調教師も仕上がりに納得の表情を浮かべた。

 昨年のジャパンCで頭差で敗れたカランダガンとのリベンジマッチが、いよいよ目前。万全の仕上がりで挑めそうだ。初の海外遠征となった前走の香港到着時には2、3日間カイバ食いが落ちたが、今回は日本時間12日にイギリスに到着してからレースまで約2週間あるため、しっかりと調整期間を確保することができた。

 「到着時も香港のように体も減っていない。これならしっかりやれる」とトレーナー。

調整に苦労した香港・クイーンエリザベス2世Cでも、地元の雄ロマンチックウォリアーに1馬身差に食い下がったのは底力の証明。美浦での出国検疫時から従来の花本助手より体格のいい大村助手がまたがり、未知の61キロという斤量への対策も施している。

 「ジャパンCはカランダガンも強かったし、徹底してマークされる立場。レース後に疲れを見せたのはあのレースだけ。まだまだ奥がある部分に期待している」とトレーナー。約8か月ぶりの再戦となるが、成長力豊かな血統で、昨秋よりもパワーアップした姿を披露してくれるに違いない。日本調教馬の初の悲願へ気運は高まっている。

 ○…ヴェルテンベルクは1馬身ほど先行し、最後はマスカレードボールに首差ほど遅れたが、最後までしっかりと伸びた。見届けた宮本調教師は「併せ馬になっても簡単に抜かれずに食い下がる。力をつけているからできること」と仕上がりに満足な様子。英国の地でのビッグタイトル獲得へ向け「日本の同じ距離よりもスタミナを要求される舞台。日本でも早めに調整してきました。

この馬の良さと今の充実ぶりがいきれば」と意気込みを見せた。

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