◆第108回全国高校野球選手権東東京大会▽決勝 関東第一10―4二松学舎大付(27日・神宮)

 主将が、3連覇への道を切り開いた。関東第一の主将・井口瑛太内野手(3年)が4番として5打数3安打2打点。

初回1死一、三塁で先制の右前適時打を放つなど16安打10得点の猛攻をけん引し、東東京3連覇を達成した。

 「とにかく初球から積極的に振っていこうと思っていた」。狙い通りだった。低めの直球を迷わず右前へ運び、初回から試合の流れを引き寄せた。打撃練習では「1球目を逃さない」をテーマに振り込み続け、今夏は打率6割超と打線をけん引した。

 飛躍の原点は昨夏の甲子園の敗戦にある。準々決勝の日大三戦で代打として出場したが、凡退。「初球を振れなかった。気持ちの弱さが出た」と自らを見つめ直した。その悔しさを胸にバットを振り続け、今夏の得点圏での打席の勝負強さにつながった。

 野球人生の原点は関東第一OBで主将も務めた父・浩伸さんとのキャッチボール。小学2年生まではサッカーをしていたが、「父とキャッチボールするのがすごく楽しかった」と野球を始めた。

「野球を始めるきっかけを作ってくれたのも父。この場所に連れてきてくれたのも父」と感謝を口にした。

 2年前の夏は甲子園決勝で涙をのみ、昨夏は準々決勝で敗退。あと一歩届かなかった日本一へ。3年連続で立つ聖地で、主将は先頭に立って悲願へ挑む。

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