駒大陸上部の大八木弘明総監督が18日、合宿先の長野・志賀高原で、駒大OBの教え子・治郎丸健一監督が指揮を執る拓大の選手たちに“闘魂”を注入した。自身が率いるアスリートチーム「Ggoat」での合宿中で、拓大とは宿舎が近隣にあることから交流が実現した。

 標高約1500メートル、澄み切った夏の空気が広がる志賀高原。大八木総監督が拓大の選手たちを前に、時に身ぶりを交えながら言葉を届ける。その一言一言を、選手たちは真剣な眼差しで受け止めた。

 2021年大会以来6年ぶりの箱根駅伝出場を目指す拓大に、3大駅伝通算27勝を誇る名伯楽は「きつい時こそ、粘る力が大切。自分はやれるんだと思ってやらなくてはいけない」と説いた。近年、箱根から遠ざかるチームに対しては「強くなるためには個人とチームの目標を明確にしないといけない」と強調。「夢とかじゃなくて、現実のものを一つ一つクリアしていかないといけない」と、目標達成への道筋を示した。

 「やれるかな?ではなく、やるんだと思ってやる」。勝負の世界で生きてきた大八木総監督の言葉に、選手たちは耳を傾けた。質問コーナーも設けられ、双方向のやり取りを含め約30分。競技データを交えた具体的な説明にも、選手たちは真剣に耳を傾けた。拓大主将の柿内心温(しおん、3年)は「貴重なお話をいただくだけでなく、行動に移す」と決意を示した。

箱根への道を切り開くための“成長の種”を、選手たちは手にしていた。(綾部 健真)

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