◆第80回セントライト記念・G2(9月13日、中山競馬場・芝2200メートル、3着までに菊花賞の優先出走権)

 今年のスプリングSを制したアウダーシア(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父キズナ)は、前走の日本ダービーで11着と大敗。手塚久調教師が「スタートで後手に回っちゃってああいうことになった」と振り返るように、道中は最後方付近の厳しい位置からの競馬となった。

それでも最後は勝ち馬ロブチェンと同じ上がり33秒2を使った。重賞を制した中山で巻き返しは十分にある。

 1週前追い切りは、津村明秀騎手を背に美浦・Wコースでブラウンラチェット、フィーリウス(ともに4歳オープン)と3頭併せを実施。一杯に追われて2馬身遅れる結果にも「相手も動く馬だし、この馬は実戦タイプだからね。追い切りが出来ていれば問題ない」とトレーナーは納得の表情を浮かべる。タイムも6ハロン81秒7―11秒6と水準以上出ており、大きな不安はない。トライアルへ向け「能力はあるからね。ゲート内の駐立がポイント。うまく出てくれれば」と期待を込めた。

【菊花賞路線の有力馬動向】

 菊花賞で断然の中心となる2冠馬ロブチェンは、トライアルに神戸新聞杯(9月21日、阪神)を選択した。同レースには京都新聞杯覇者のコンジェスタス、京成杯勝ち馬グリーンエナジーも参戦。前走の2勝クラスで初の2000メートル戦を圧勝したゴーラッキーも注目の存在だ。

 皐月賞2着馬リアライズシリウスは中距離路線へ、日本ダービー2着のパントルナイーフが故障で戦線離脱となり、春の実績馬では同3着のバステール、4着のゴーイントゥスカイが有力視される。2頭ともセントライト記念に出走予定。ここに、ラジオNIKKEI賞のパフォーマンスが圧巻だったサノノグレーターも参戦。結果次第で強力なライバルになるだろう。

 夏の上がり馬で面白いのはダノンヒストリーだ。函館の1勝クラス、阿寒湖特別と、2600メートルで圧勝を飾り、高い長距離適性を示した。菊花賞への出走は未定だが、素質は上位馬に引けをとらない。

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