◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 第3日(19日、北海道・札幌GC輪厚C=7066ヤード、パー72)

 第3ラウンドが行われ、佐藤大平(クリヤマHD)が1イーグル、7バーディー、3ボギーの66と伸ばし、16アンダーで2位を守った。今季初優勝へ3打差逆転を狙う。

 最終18番、右のファーストカットからの残り137ヤードの第2打。クラブを46度のウェッジから9番アイアンに変えた。佐藤の気迫を乗せた一打が、ピン手前70センチを刺した。「ワンクラブ上げてバーディーを取りにいった。最後にいいバーディーが取れてよかった」。16番のボギーを取り返すバーディー締めで、トップの内藤寛太郎に食らいついた。

 3戦連続予選落ちで迎えた大会で一気に優勝争いに加わり、一番驚いているのは佐藤本人だ。「ビックリです。マジでビックリです。急に想定していない球が出てきたりもする。特にティーショットは自信を持てない当たりや飛び方をしている。開き直ってやっている」。

12番パー5では、260ヤードの2打目を3ウッドで右奧7メートルに運び、イーグルを奪った。

 初の海外メジャー挑戦となった6月の全米オープンは、114位で予選落ちに終わった。結果は伴わなかったが、経験とともに持ち帰ったものは大きかった。「調子が悪かろうが何しようが、なんとかパーを取ろうっていうことを向こうで思った。それが今週みたいに調子が悪くても生きている。本当に状態が良くなくて、昨日まではしのぐしかなかったから」。気持ちを切らさず、目の前に一打に向き合ってきた。

 次週のリシャール・ミル・チャリティー終了時のポイントランキング上位6人が、10月に日本で開催される米ツアー、ベイカレント・クラシック・レクサス(神奈川・横浜CC)の出場資格を得る。「意識はある。3週連続予選落ちがめちゃくちゃでかかったので、ほぼ諦めていたけど、今週最高の結果であればベイカレントも見える。行きたい」。現在の17位からジャンプアップし、滑り込みたい。

 北海道を拠点にするコンビニエンスストア「セイコーマート」のおにぎりが、朝の勝負飯になっている。大好きな梅干し入りは毎朝欠かさない。“次点”の「たれカツ」はこの日は売り切れ。一瞬だけがっかりしたが、すぐに気持ちを切り替えた。「初めて見るやつがあったんです。けっこうレアキャラ。テンション上がって買っちゃった」。大興奮の末、初めて食べた「牛カルビ」もお気に入りに加わった。

 昨年10月のフォーティネット・プレーヤーズカップで初優勝を手にした33歳は「こんな位置でこの3日間終わると思っていなかった。ちょっとマジで予想外。本当に、ゴルフって分からない」と何度も首をかしげた。そんな佐藤はANAユーザー。

毎年大会が近くなると、機内番組の大会ダイジェストを鑑賞することが楽しみの一つになっている。「あれに出たい。目標はあそこに映ること」。夢をかなえるチャンスが訪れた。(高木 恵)

編集部おすすめ