9月30日付での騎手引退を発表した蓑島靖典騎手=美浦・フリー=が24日、引退に至った経緯や調教助手転身への思い、ファンへの感謝を語った。

 同騎手は24年2月10日の小倉5Rで落馬し、頭部を損傷。

その影響で左耳の聴力もほぼ失われたという。その後は実戦で騎乗することはなかった。「騎手としてレースに復帰するには危険が伴いますし、他の人にも迷惑がかかってしまうという思いもあり、騎手を続けるのは難しいと思いました」と引退を決断するに至った理由を明かした。

 今後は柄崎将寿厩舎=美浦=で調教助手となることも併せて発表された。柄崎調教師は競馬学校の同期で、4月に騎手を引退して同厩舎に所属する石神深一助手も同期という縁の深い関係。「柄崎先生に声をかけてもらいました。同期でやるので、力を合わせて甘えることなく。コミュニケーションをしっかり取れるのが強みでしょうから、それを生かしていきたいです」と意気込んだ。

 25年の現役生活を振り返り、一番の思い出はバシケーンで制した10年の中山大障害だ。「あの馬がいたからこれだけ長くできたと思います。これでやっていけると思わせてくれた馬で、自信になりました」。

 最後にファンへの感謝を口にした。

「応援のおかげで長く騎手を続けられたという気持ちです。ありがとうございました。これからも競馬サークルに残るので、ファンの方を楽しませるようにいい馬を作っていきたいと思います」。障害を盛り上げてきたジョッキーが、新たな人生を歩み出す。

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