大相撲秋場所11日目(23日、東京・両国国技館)

 1敗を守る横綱・大の里(二所ノ関)が本来の相撲を取り戻しつつある。10日目の伯乃富士(伊勢ケ浜)との一番も前に出て圧倒した。

改めて前に出た時の横綱の強さを証明したといえる。2敗の藤ノ川(伊勢ノ海)は10日目に立ち合いの変化で白星を積み上げた。横綱相手に2日連続の変化はないだろう。思い切り当たって横綱の当たりも受け止めるのも勉強。優勝争いに絡んでいるが、目先の白星より明日の白星を優先してほしい。

 関脇・熱海富士(伊勢ケ浜)の強さは本物だ。10日目には大関・琴桜(佐渡ケ嶽)に相撲を取らせなかった。前に出る圧力、ブルトーザーのような馬力。大関取りのカウントダウンはすでに始まっている。相手の大関・霧島(音羽山)は綱取りが振り出しに戻って張り詰めていた糸がプツリを切れてしまっている。「大関の意地を見せろ」と叱咤激励(しったげきれい)しても無理な話。熱海富士の勢いは止められない。

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