◆第30回シリウスS・G3(9月26日、阪神競馬場・ダート2000メートル、良)

 ハンデ重賞の第30回シリウスS・G3は26日、阪神競馬場のダート2000メートルで16頭によって争われ、5番人気のヴァルツァーシャルが直線抜け出し重賞2勝目。骨折の長期休養を乗り越えた7歳馬が、ハンデ58・5キロを克服し24年3月のマーチS以来、2年6か月ぶりの復活星をつかんだ。

鞍上の斎藤新騎手(25)=栗東・フリー=は24年5月の新潟大賞典(ヤマニンサルバム)以来、約2年5か月ぶりのJRA重賞7勝目を手にした。

 不屈の精神で他馬を抜き去った。4角8番手で直線に向いたヴァルツァーシャルは、馬群を縫いながら進出。残り約1ハロンで抜け出すと、豪快に伸びた。ルシュヴァルドールをかわし、24年マーチS以来2年半ぶりの復活星。斎藤は「リズム良く運べれば、必ずこの子のいい脚を使ってくれると信じてました。僕は、ヴァルツァーシャルを信じてエスコートしただけです」とたたえた。

 前走のエルムSは終始せかし気味になり、脚がたまらず5着。「信じきれない乗り方をした。こんな馬じゃない」と悔やんだ。この日は無理に位置を取らず、リズムを重視。相棒も、期待に応える爆発力を見せた。

重賞初勝利となった24年マーチS後に左第3中手骨を骨折。競走馬生活を左右しかねなかったが、1年5か月の休養を経て、再び一線級で活躍している。斎藤は「よくこの舞台に戻ってきてくれました」と感心した。

 これでヴァルツァーシャルと自身のコンビは4戦2勝、2着1回。「先生(高木調教師)がいつも新聞のコメントで『新と相性がいい』と言ってくれるので」と陣営の信頼を意気に感じている。「僕はこの馬にずっと競馬を教えてもらってる立場なので、感謝しかないですね。ここに来て良くなっていますし、7歳とは思えないぐらい元気です」。ベテランホースと25歳のコンビで、まだまだ上を目指していく。

(水納 愛美)

 ◆ヴァルツァーシャル 父マクフィ、母バイカターキン(父エンパイアメーカー)。美浦・高木登厩舎所属の牡7歳。北海道浦河町・梅田牧場の生産。通算成績は28戦7勝。

総獲得賞金は2億2216万6000円。主な勝ち鞍は24年マーチS・G3。馬主はウエスト.フォレスト.ステイブル(株)。

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