▽IBF世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)暫定王座決定戦12回戦 ○同級2位サム・グッドマン(判定3-0)同級1位・西田凌佑●(27日、トヨタアリーナ東京)

 同級1位の西田凌佑(30)=六島=が、同級2位のサム・グッドマン(27)=オーストラリア=に敗れ、世界2階級制覇を逃した。

 

 サウスポーの西田は動きが硬かった序盤、手数の多いグッドマンの細かい連打を何度も被弾。

場内の西田コールに後押しされながら、左ストレートを打ち込むなど応戦した。6回には、距離をつぶしてくるグッドマンの圧に押され、ニュートラルコーナーを背に連打を許した。

 西田は足を使い出した7回にはワンツーや左ボディーブローを見舞い反撃。8回には西田が左目周辺から流血し、レフェリーからグッドマンに減点1が言い渡されたが、その直後、西田もローブローで減点1とされた。

 終盤10回にも西田は再び、ローブローによる痛恨の減点1。その後も劇的には盛り返せなかった。

 西田は17日に大阪・六島ジムで行われた公開練習の際、「グッドマン選手が前へ出てきたら、自分も打ち合う」と覚悟を示し、有言実行したが、優位に進められなかった。

 西田はIBF世界バンタム級王者だった昨年6月8日、WBC同級王者・中谷潤人(M・T)との当時無敗対決に敗れ、王座陥落。この日、476日ぶりに「世界王者」の称号を取り戻することはできなかった。

 同じスーパーバンタム級には4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が君臨するが、西田は井上への挑戦について「正直いまそこまで余裕はない。強いグッドマン戦に勝ってから」と試合前のコメントは封印していたが、今回の試合結果で井上への挑戦は遠のいてしまった。

 ◆西田凌佑(にしだ・りょうすけ)1996年8月7日、奈良県香芝市生まれ。

30歳。王寺工(奈良)からボクシングを始める。近大卒業後、サラリーマンを経て、六島ジム入り。21年4月、プロデビュー。24年5月、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を破りIBF世界バンタム級王座獲得。1度防衛。身長170センチの左ボクサーファイター。

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