◆米大リーグ ワイルドカードシリーズ アストロズ3―6ホワイトソックス(29日、米テキサス州ヒューストン=ダイキンパーク)

 ワイルドカードシリーズ(WCS)で2026年のポストシーズン(PS)が29日(日本時間30日)に開幕。村上宗隆内野手(26)が所属するホワイトソックスは小刻みに得点を重ね、第6シードからの頂点を目指すプレーオフで白星発進した。

村上は先制犠飛と左前打で初打点と初安打を記録。3打数1安打1打点2得点1四球2三振で、打率3割3分3厘。堂々のPSデビューを飾った。アストロズの今井達也投手(28)はブルペン待機したが、出番がなかった。

 9回2死二塁。三ゴロからの一塁送球をガッチリとキャッチした村上が、笑顔でマウンドに駆け寄った。ナインが集まり、勝利のハイタッチが続く。3年連続シーズン100敗から一転してPSに進出したミラクル軍団が、短期決戦の初戦を白星で飾った。「頭を取ることが大事なんで良かったです。皆が勝つんだという意識があって、いい雰囲気で戦えたと思います」と村上は振り返った。

 大事な先制点は村上のバットから生まれた。1死一、三塁で迎えたPS初打席。

外角のチェンジアップをバットの先ですくい上げる。三塁走者をかえすのに十分な飛距離284フィート(87メートル)の右犠飛。先制の走者がタッチアップで生還すると右拳を握りしめ、ベンチに戻って雄たけびを上げた。確実性が求められる場面で任務を果たした。

 「すごく大事な1点だと思っていたので。何とかランナーをかえせるように打ちにいきました」。ルーキーとはいえ、ヤクルトと侍ジャパンで大舞台を重ねた冷静な打席で、プレーオフ初打点を挙げた。

 5回先頭の第3打席は、2球で追い込まれた後、カウントを立て直してしぶとく四球で出塁。3連打などで5点目のホームを踏んだ。7回の第4打席は、左腕ソウザの内角スライダーを逆方向へ。左前に落とす技あり打で、PS初安打を記録すると、安打と犠打で三進し、暴投でこの日2度目の生還を果たした。

 2回1死満塁のチャンスでは空振り三振に倒れたが、この日は自慢のパワーではなく、確実性、選球眼などのスキルセットで好打者ぶりを証明した。

チームは今季リーグ最多776得点の得点力を発揮し6得点。守っては両軍ともブルペンデーの中、5投手のリレーで西地区王者を3点に抑え、白星発進した。

 「普段通り問題なくやれたと思います。明日も勝つしかないと思っているので、チーム一丸となって勝てるように頑張りたいと思います」と村上。一気に地区シリーズへ王手をかけた。勝ち抜けば2005年のワールドシリーズ(対アストロズ)以来、21年ぶりのシリーズ勝ち上がりになる。村上は第2戦でポストシーズン初アーチなるか。勝率では地区優勝のアストロズを上回りながら第6シードの格下。ホワイトソックスの“下克上”ストーリーが始まった。

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