目の難病「網膜色素変性症」を抱え、パラ陸上の視覚障害クラス(T13)と「二刀流」で走る嶋津雄大(26)=GMOインターネットグループ=は8日、愛知・名古屋アジアパラ大会(18~24日)の5000メートルで金メダル獲得と自身が持つ世界記録(14分3秒45)の更新を目指すことを明かした。

 この日、東京・江東区のブリリアランニングスタジアムで行われたミズノの新製品シューズ体感イベントに参加。

軽快な走りを披露した後、嶋津は「日本代表のユニホームを着て走ることには今までよりも一段上の覚悟を持っています。これまでチームの代表や東京の代表で走ることはありましたが、アジアパラ大会では日本の代表として走るので。金メダルが目標です。世界記録を更新して13分台で走りたい」と表情を引き締めて話した。

 嶋津は創価大時代から箱根駅伝で2度区間賞を獲得するなど活躍。23年にGMOインターネットグループに入社。今年元日の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)では6区区間新記録の区間賞でGMOインターネットグループ悲願の初優勝に貢献した。

 病気のため、年々、視力が低下し、今年1月の視覚障がいの国内クラス分けでは「T13」に分類され、4月から日本パラ陸上競技連盟の強化指定選手になった。パラ陸上デビュー戦となったモロッコの大会で男子5000メートル(視覚障害T13)で14分3秒45の世界記録をマークした。「日本で行われるアジアパラ大会に出場できることは身が引き締まる思いです。金メダル獲得は決して簡単なことではありません。皆さんの応援が頼りです。

よろしくお願いします」と嶋津は誠実に話した。

 アジアパラ大会の後はニューイヤー駅伝、さらには2月にマラソンに臨む。

 今春、GMOインターネットグループには青学大から「シン・山の神」黒田朝日(22)が加わり、チーム力はさらにアップ。「まずはチーム内の競争に勝ち、ニューイヤー駅伝に出場して連覇したい。2月にはマラソンに出場し、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権獲得を目指します。五輪出場も諦めていません」と嶋津はきっぱり話した。

 オリンピックとパラリンピックの両方を目指し、嶋津ならではの挑戦は続く。

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