またDeNA・度会隆輝外野手(24)が決めた。初回先頭。

カウント1―1から竹丸の3球目。外角の149キロを右中間スタンドにたたき込んだ。「1番バッターの一番最初の打撃はチームにすごい影響を及ぼす。強いスイング、ハードコンタクトできる球を待って、体が反応してくれたんで良かった」。10日、初戦の9回、マルティネスからのアーチに続き2打席連続のV弾。チームを3年連続となるCS最終Sへ導いた。

 8回にダメ押しソロを放った牧と2戦連続アベック弾。強打の先輩と8月から1、2番タッグを組んでいる。牧は「1番はチームに勢いをもたらす打順。チームで顔じゃないですけど、大事な役目というのは言ってます」とその重要性を日々伝えている。4学年下の度会も「後ろに見本になる先輩がいる。僕も秀悟さんのように偉大なバッターになれるように」とリスペクトし、信頼を寄せている。

 オープン戦期間中の3月には一度2軍も経験。7月は出番も減らしたが「何事もマイナスに考えないように。シーズン中というか、僕は生きている中でずっとそうしてるんで」と天性のプラス思考で突き進んできた。CSで先頭打者本塁打は、25年第1S第2戦の巨人・佐々木以来、セリーグ4人目。相川監督も「こういう舞台でそういうことができるのが彼の持ち味だと思う。ナイスバッティングだった」と、その勝負強さを評価した。

 6回は中川の外寄りの球を中堅左へ流し打ち。2安打1盗塁と躍動。チームは24年最終S、昨年は第1S、そして今季と3年連続CSで巨人を倒した。セ王者・阪神との戦いへ「あっちが打ったら、こっちも負けないように打つ気持ちで。先頭バッターで勢いづけられるように頑張れたら」。24年と同じように3位から下克上で日本一を目指す。

(岡野 将大)

 拳を握り、叫んだ。DeNAの先発・石田裕太郎は最高の笑顔でベンチに引き揚げた。2点リードの2回2死二塁。リチャードを申告敬遠すると、巨人は竹丸に代打・佐々木を送った。フルカウントに追い込み、シンカーを沈め空振り三振斬り。ピンチを脱した。

 早い回での勝負どころに「ミーティングの時に言われていたので、そんなに動揺はしなかった。一番力を入れた」。3回まで毎回、先頭打者の出塁を許したが、要所を締めた。4回1死、ダルベックにソロを被弾したが、失点はこれだけ。5回5安打1失点で勝利投手になった。過去の巨人戦は通算12試合、白星なし。

今季も0勝4敗だった。「いきなり(度会)隆輝が(本塁打を)打ってくれて、流れに乗れた」と感謝した。

 同世代の竹丸に投げ勝ち、第1Sを突破。「本当にいい投手。投げている球もすごい」と好敵手を称賛し、再戦を望んだ。次は敵地で猛虎と勝負だ。「強打者の集まり。しっかり調整したい」。威風堂々と封じ込める。(加藤 弘士)

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