大相撲の秋巡業が16日、京都市内で行われた。八角理事長(元横綱・北勝海)が今巡業を初めて視察。

「2人とも横綱という地位をどこか分かっていない。目標となる力士であり、(姿勢を)若い衆(幕下以下の力士)が見ている」。大の里(二所ノ関)と豊昇龍(立浪)に稽古量アップを厳命した。

 幕内力士が土俵に上がった午前10時。京都の会場に八角理事長が姿を現すと空気がピンと張り詰めた。土俵下に座り目を光らせた。7月下旬に右膝手術を受け、秋場所を全休した豊昇龍が大の里との稽古の最中に土俵下に呼んで言葉をかける場面もあった。「豊昇龍はまだリハビリの段階だが、番数を取れと言った」と明かした。その真意は「番数をやらないと重さが出てこない。次の場所出るなら番数をこなさないとね」。九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)で出場を目指し、10日の巡業から復帰した豊昇龍に期待を込めた。

 また秋場所優勝した大の里(二所ノ関)は稽古は18番取って11勝した後に、元大関・高安(田子ノ浦)とのぶつかり稽古を繰り返した。

「大の里にはぶつかり稽古が必要。今やらないといけない。“でれっと”やるのではなく、すぐ立ち上がって力を出さないといけない」。左肩痛から不調だった大の里には、かねて馬力復活のためにぶつかり稽古量をアップを求めていた。

 連続優勝を狙う大の里が「刺激になりました」と引き締めれば、豊昇龍も「(負けが込んだ申し合い稽古の)後半のようにならないためにも体力を戻さないといけない。理事長が言うように番数を増やさないといけない」と神妙。角界を引っ張る存在になるため、昨年昇進した両横綱が研さんに励む。

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