世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=が22日、東京・港区のワールド北青山ビルで開催された「井上尚弥 THE DAY展 ~あの日あなたは何を目撃したのか~」(27日まで)に来場した。5月2日に東京ドームで中谷潤人(28)=M・T=に判定勝ちした日本ボクシング史上最大の一戦の記憶が詰まった会場を内覧し、特別展示会の初日にファンイベントにも参加した。

 ファンイベントでは次戦についても自ら発信した。「来年の3月あたり。まだ対戦相手は決まってませんが、(スーパーバンタム級で)噂される相手、フェザー級にも視野を入れています。フェザー級はキャリア後半、主戦場にしてやっていきたい」と言い「みなさんといっしょにフェザー級挑戦をやっていきたい」と宣言すると、拍手喝采。イベントが終わり降壇する際には「尚弥コール」を響かせた。

 イベント後には囲み取材にも応じ、来年3月にも日本で計画されている次戦について改めて言及した。WBA世界バンタム級スーパー王者のジェシー“バム”ロドリゲス(26)=米国=との対戦か、フェザー級に転向して世界5階級制覇に挑戦するか「どちらになってもいいように準備をしています」と語った。一方でロドリゲスは、12月にWBO同級王者クリスチャン・メディナ(26)=メキシコ=との王座統一戦が計画されているが、いまだ正式発表には至っていない。これに対し尚弥は「(10月、11月にメディナ戦を予定していた)当初の話と少し変わってきている。来年3月どうなるのか、相手陣営の決断次第」とした上で「12月に試合をしてから来年3月というのは現実的ではない。やるならダイレクトしかないですね。やらないならフェザー級に上げます」とロドリゲスが12月にメディナ戦を行う場合は、来年3月はフェザー級に挑戦することを示唆。

「最終決断はまだですが、めどとしてはもうそろそろ」と心境を明かした。

 ◆以下は井上尚弥の囲み取材での主な一問一答

ーファンに次戦について伝えた

 「どちらになってもいいように準備している。相手次第で変わってくるし、最終決断はまだですが、目処としてはもうそろそろかなと。ただ、まだそんな慌てることもない」

ー時期は?

 「フェザー級転向はタイミング次第ですよね。3月、あるいはその先。(フェザー級の)相手については今は別にこだわりはない。まず1つ。1つ目のベルトをしっかりと確実にってところなんで」

ーフェザー級に転向したら、いきなりチャンピオンに挑戦したい?

 「今自分はそういう気持ちです。今まで通り、調整試合を挟まず、ダイレクトに挑戦できればいいな」

ーバム陣営から対戦は4月か5月との発言もあったが

 「それを聞いて、そこまで延ばす気持ちはないので、それだったらもうフェザーにあげようかなと思ってる」

ーWBO世界王者のラファエル・エスピノサ(メキシコ)が対戦希望を口にしている

 「今フェザーのチャンピオンみんな(井上尚弥と)やりたいんじゃないですか? ただ、普通にやるよりもファイトマネーも高いだろうし。みんなが多分望む試合だと思うので。だから、あとはさっきも言いましたよね、時期、タイミング」 

ーフェザー級に上げたら?

 「発揮できるものもあるんじゃないかな。まぁ焦らなくてもいずれ上げるには上げるんで。

これで一戦、スーパーバンタムをはさもうが、その次は上げるんで。それが来年3月になるのか、その次になるのか。別にスーパーバンタムがきついわけではないんで。そう、だから、焦りもしてないし、そこはしっかりとゆっくり考えていこうかなと。フェザー級で見たいっていうファンもちょっと落ち着いてくれ、とね」

ー階級転向に向けて肉体改造もそろそろはじめたい?

「そこもそろそろ動き出したいんで、早くしてほしいなと。ここまで試合が開くと、本腰入れて練習するにもまだ早いし、緩みすぎてもだし、その辺の感覚が去年4試合だったから結構長くなっちゃうんで、うん。精神的なものをリラックスさせながら、ベースは落とさずゆっくり」

 ◆井上尚弥 THE DAY展 ~あの日あなたは何を目撃したのか~」 27日まで東京・港区のワールド北青山ビル(東京都港区北青山3ー5ー10)で開催。東京ドーム決戦で実際に着用したグローブのほか、過去の試合で身にまとったガウンやトランクス、世界スーパーバンタム級主要4団体のベルト、「ザ・リング」認定バンタム級ベルトなども展示されている。

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