◆明治安田J1リーグ▽第13節 柏―浦和(31日・三協F柏)

 浦和の元日本代表GK西川周作(40)が、J1での出場試合数を672試合とし、MF遠藤保仁(元G大阪、磐田、現G大阪コーチ)の持つ最多記録に並んだ。アウェーの柏戦で先発出場し、大記録へと到達した。

ゴールを守るというGK像を覆し、20年以上前からピッチ最後尾の司令塔として、輝かしいキャリアを積み上げてきた西川。Jリーグの歴史にその名を刻み続ける名守護神の歩みから、特に象徴的な10の足跡を振り返る。

①【転向】右サイドバックからGKへ

 三浦知良に憧れ、大分県宇佐市で小学3年生からサッカーを始める。右サイドバックなどでプレーしていたが、小4時に体が「縦にも横にも大きかった。相撲部に誘われるぐらい」(西川)という体格を見込まれ、GKキャリアをスタート。利き足とは逆の左足の精度を磨き、当時はまだほとんど存在しなかったキックを武器とするGKとしてめきめきと成長した。

②【Jデビュー】19歳で守護神に定着

 大分ユースからトップチームへ昇格した高卒1年目の2005年、7月2日の横浜M戦で初先発・J1デビューし、左足の精度を買われて直接FKも蹴った。当時は「和製チラベルト」(PKやFKを得意とした80年代後半から2000年代前半に活躍したパラグアイ代表GK)と呼ばれ、正GKの座をつかんだ。

③【日本代表】3年越しのA代表デビュー

 その才能は早くから注目され、年代別代表を経て2006年にフル代表初選出。しかし代表デビューまでは時間を要し、2009年10月8日のアジアカップ予選・香港戦で念願のA代表初出場を果たした。

④【初の移籍】広島へ移籍

 2010年、大分のJ2降格とクラブの経営危機を受け、広島へ完全移籍。加入初年度からリーグ全試合に出場。

⑤【黄金期】広島でのJ1連覇と初のベストイレブン

 2012年に4年連続全試合出場を果たして広島のJ1初優勝に貢献し、自身初のJリーグベストイレブンを受賞。翌13年もリーグ最少の29失点と安定感抜群のセービングを披露し、クラブのJ1連覇達成に大きく貢献した。

⑥【無失点】浦和移籍と7試合連続クリーンシート

 2014年、浦和へ完全移籍。加入1年目、7月には当時のJリーグ新記録となる「7試合連続無失点」を樹立した。

⑦【伝説】GK史上初「2試合連続アシスト」

 16年8月6日の湘南戦で約70メートルのロングキックからJ1初アシストを記録すると、続く8月13日の名古屋グランパス戦でも前線へのフィードで連続アシストを記録。高いキック精度を生かしたJリーグ史上初の快挙となった。

⑧【新記録】W杯予選「6試合連続無失点」

 14年ブラジルW杯出場(試合出場はなし)を経て、16年、ハリルホジッチ体制下の日本代表で正GKとして活躍。2018年W杯アジア2次予選のシリア戦で無失点勝利を収め、W杯予選におけるGKの連続試合無失点記録を「6」に塗り替えた。

⑨【前人未到】J1通算200試合完封を達成

 2022年に通算170試合無失点でJ1最多記録を打ち立てた後も記録を更新し続け、2025年3月8日の岡山戦で前人未到の「J1通算200試合完封(クリーンシート)」に到達。

⑩【金字塔】J1通算出場数が歴代単独1位タイへ

 2024年5月にJ1通算600試合出場を達成。さらに2025年4月2日の清水戦で通算出場試合数が632試合となり、元名古屋などで活躍したGK楢﨑正剛氏を抜いて歴代単独2位へ浮上。そしてこの日、とうとう1位タイへと並んだ。

 

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