◆明治安田J1リーグ ▽第13節 広島3―0水戸(31日・水戸信用金庫スタジアム)

 広島は敵地で水戸に3―0で快勝し、暫定2位に浮上した。

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 FW鈴木章斗が衝撃の一発を沈め、広島に先制点をもたらした。

前半21分に自身の裏抜けで相手のレッドカードを誘い数的優位を作ると、その9分後。「クロスは必ず来ると思っていた」と、DF中野就斗の右クロスから豪快なジャンピングボレーでシュートを放つと、力強くネットの中に突き刺した。驚きの一発に相手GKは一歩も動けず。「(相手が)10人になってブロックを引いてくるのは分かっていた。早い時間帯で点を取れたのは良かった」とうなずいた。

 驚異的なペースでゴールを量産している。この試合でシーズンの約3分の1となる13試合目を終えたが、早くも2ケタ得点に到達。2012年には元日本代表FW佐藤寿人氏が13試合で2ケタ得点に乗せており、クラブ最速記録に並んだ。「自分が思っていた以上に速いペースで取れている」と鈴木章。手応えを示す一方で平常心も貫いており、「あまり数字は気にしていない」と冷静に語った。

 阪南大高から湘南に加入すると、高卒3年目の24年に湘南で10得点を記録してブレイク。翌年には主将と背番号10も託され、9得点をマークした。

今年から広島に加入。湘南時代は攻撃における役割が多く、自らチャンスを作る必要があったが、広島は個の能力が高い選手が多く、あらゆる場所から好機を生み出せるため、より得点に集中できるようになった。鈴木章も「チャンスの多さがこの結果につながっている」と語る。

 得点数は鹿島のFWレオセアラに続いてリーグ2位。日本人選手では最多となった。9、10月の日本代表の活動では、その時点で日本人選手トップだった横浜FMのFW谷村海那が初選出。現時点で日本人トップと結果を残しており、まだ23歳で成長の余白を残している鈴木章が選ばれる可能性も十分にある。

 11月のシンガポール遠征のメンバー発表まで残り4日に迫った中、発表前最後の試合で猛アピール。「(代表に)近づいている感覚はすごいある」と語る一方で、ゴール数と同様、本人はあくまでも冷静だ。「選ばれたいが、選ばれなければ何か足りない物がある。選ばれてもいろいろな経験、刺激を受けると思う。そこまで意識しないようにしている」と語った。

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