相撲部屋で作られる料理を総称して「ちゃんこ」と呼ぶ。今回は阿武松部屋でのホンビノス貝の「たきこみご飯」と「味噌ちゃんこ」を紹介する。

ちゃんこ作りの中心を担う床山・床雄がこだわるのは化学調味料と添加物を極力使わない“健康ちゃんこ”だ。

 阿武松部屋の巨大な冷蔵庫から見慣れない二枚貝が姿を現した。昨年引退した元幕下・益湊(本名・滝口遥太さん)の差し入れだ。船橋駅近くにチャンコ酒場π(パイ)を切り盛りしている元幕下が習志野市にある部屋近くの船橋近海で採れる地元産のホンビノス貝。ハマグリに似た外来種だが北米から流れ込んできた説があるなど東京湾で最初に発見されたのは、約20年前。「あさりでも代用は出来ます」と床雄。水の入った大鍋に日本酒を注ぐ。貝を約1キロゆでる。沸騰させ、貝を取り出す。真っ白になった貝のゆで汁を冷ます。

 大釜に入った米に昆布茶、部屋で夏合宿を行った能登半島の名産「海洋深層水 能登の塩」を入れて、貝を入れて最後に刻んだしょうが入れて完成。「能登半島の海洋深層の塩を入れるとマイルドになるんです」と隠し味を教えてくれた。

 そしてこの日出たのは相撲部屋の定番、「味噌ちゃんこ」。床雄の地元長野の名産・唐辛子「ぼたんこしょう」を練り込んだ味噌を取り出した。スーパーで売っている味噌を混ぜた。「これが味噌ちゃんこの隠し味です」。肉、野菜、きくらげなど多様な具材を入れた。十両・阿武剋は「部屋のちゃんこは本当においしい。148キロで入門したが165キロになった」。力の源は部屋のちゃんこにあった。

 続編の「煮込みハンバーグ」「もつ煮」「ナメコとオクラの白和え」は5日アップ予定のスポーツ報知の大相撲コンテンツ「Ho!相撲」で掲載します。

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