アメリカ大リーグ、タンパベイ・レイズをシーズン途中で退団した松井秀喜選手が現役引退を発表した。日本だけでなく世界のスーパースター選手となった松井秀喜の引退は、やっぱり寂しさを感じる。
少年時代、松井選手にあこがれて野球を始めた、という人も多いはずだが、プロ野球選手といえば、今も昔も子供たちには憧れの職業だ。各所で実施されている“なりたい職業ランキング”でも毎年上位にランクインを果たし、根強い人気を誇っている。ところが、かつてはよく見かけた公園や広場等で草野球やキャッチボールをしている少年たちの姿を、最近ではあまり見かけないような気がする。“公園内での球技禁止”や、“他人に迷惑をかける行為の禁止”など、公園利用のルールが変化してきて、とくに東京23区内では、ほとんどその姿を見ることはなくなってしまった。子供たちは、いったいどこで野球をしているのだろうか?
そこでここでは、東京23区内にある公園の使用状況をいくつかご紹介したい。
■新宿区(http://www.city.shinjuku.lg.jp/seikatsu/midori02_001015.html)
キャッチボールコーナーが設けられている公園が、 落合公園、新宿中央公園、百人町ふれあい公園など、計10カ所。また、フットサル専用コートのある大久保公園や、バスケットゴール設置公園も8カ所存在する。使用はすべて無料で、利用時間はそれぞれ異なる。
■中央区(http://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/koento/index.html)
箱崎川第二公園、月島第一児童公園、築地川公園多目的広場など、キャッチボール場を備えた公園は、計5カ所。使用はすべて無料で、利用時間はそれぞれ異なる。
■文京区※PDF資料(http://www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0024/7731/siryou1-P19-22_.pdf)
運動施設がある公園は約1割と全体的に少ない。
■豊島区(http://www.city.toshima.lg.jp/shisetsu/kouen_guide/index.html)
西池袋公園、巣鴨公園、大塚台公園、上池袋さくら公園など計4カ所。すべて無料。
その他、千代田区、目黒区、江東区などは球技が全面禁止、キャッチボール場が設置されている公園もない。つまり東京23区の場合、キャッチボール場がない公園では、基本的に球技は禁止されているようだ。ちなみに23区ではないが、横浜市港北区(http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/doboku/qa/kouen.html)では公園利用のルールについて、“子どもたちが数人でするキャッチボールなどのボール遊びは一部の場所を占用しますが、他の利用者と譲り合いながら利用できるという観点から「自由利用」と判断しています”としている行政もある。
少子化やテレビゲームの普及などが背景にあるとはいえ、日が暮れるまで夢中になって白球を追う少年の姿を、もう見ることができないのであろうか。親子間のコミュニケーションとしても有効なツールであるキャッチボール。もちろん他人に迷惑を掛けてはいけないが、いつの日か復権してほしいものだ。
元画像url http://jrnl-parts.s3.amazonaws.com/wp/wp-content/uploads/2012/12/SP000501.jpg