TBSラジオからお送りします、「やる気スイッチラジオ アストルム」。子育てや学習にフォーカスした内容を皆さんにお届けしていきます!メインパーソナリティは関根麻里さん、佐々木舞音アナウンサーと2人でお送りします。


9月からお送りするテーマは「休みボケを防げ!子供のやる気スイッチを入れるには?」。子供から悩んでしまうこの問題、やる気スイッチアドバイザーの金子映夫さん(株式会社やる気スイッチグループ 教育第1事業本部担当次長)にご出演いただき、徹底解説していただきました!

やる気スイッチを入らない子への向き合い方の画像はこちら >>

佐々木:豊富な経験や教育の知識を生かし、多くの受験生を成功に導いてきた受験のプロです!

関根:お~!

佐々木:現在も教育にまつわる様々なプロジェクトにご参加いただいてます!

やる気を出すには“一歩目”が大事!そのために大事な親としてのコミュニケーションとは

佐々木:どんなプロジェクトに参加しているんですか?

金子:やる気スイッチグループでですね、色んな学生のお子さんを対象に実施しているんですけど、例えば大学受験だと、今は推薦で入ることにかなりウェイトが大きくなってるんですよ。推薦の為の対策って結構どうやったらいいか分からないところが多いわけです。単純に面接のノウハウだったりとか、文章の書き方とかそういうところをパッケージにして、中学でもプレゼンテーション入試とかあるので、そういった指導もやってます。

関根:そんなのあるんですか?!何をプレゼンするんですか?

金子:自分の好きなこととかですよね。

関根:そういうのを練習してるんですね!

金子:はい、対応させていただいてます。

佐々木:子供達ももちろん、先生も大変ですよね…

関根:そうですね~。(笑)

佐々木:新しいプロジェクトをたくさんやられてる金子さんと、やる気スイッチを入れる方法について考えていきたいのですが、まずは解決するにはどこに問題があるか認識しなければいけない、ということで、今日は「やる気が出ない原因を探ること」から始めたいと思います。

関根:確かに…ますは“原因”ですよね~。そもそもスイッチが入ってないっていうのはどんな状態なんですか?

金子:そうですね、確実に言えるのは「何もしていない状態」なんですね。とりあえずやってみるっていうだけでもかなりの進歩です。その連続なんですよね。最初の一歩目が大事なんです。

佐々木:やっぱり一歩目が大変なんですね!

金子:大変です!ます、何をすればいいか分からないとか、目的は千差万別なんですけど、その子のことをよく知ってあげること。何かやっちゃえばとりあえずできると思っているので、勉強に関しても「何が目的なんだっけ?」っていうことをちゃんと考えていただくとスイッチが入りやすくなると思います。

関根:やる気が出ない原因っていうのはどういうのがあるんでしょうか?

金子:“差し迫っていない”というのが一番かなと。やらないといけない、っていうのがどうしてもあるんですよ。受験が近いなのに何もしないとか。逆にそれが近づくと急にやりだすっていうのが多いんですよ。

佐々木:親としてはどうしたらいいですか?

金子:まずは、見守ることが大事だと思います。あとは、諦めないことですね。「もういいや」ってなってしまうこともあるんですよ、自分のことじゃないから。でも根気強くやるしかない。

佐々木:そのときに注意するべき声掛けってありますか?

金子:まず、結果だけ聞くことは辞めよう、って言ってます。「何点だった?」とか。

佐々木:うぅ…(笑)

関根:一番気になるところ。(笑)

金子:結果だけを聞くんじゃなくて、ぼやかす?みたいな感じが良いと思います。

関根:例えば「宿題やりなさい」はどうやって聞きますか?

金子:まあ、「あるかないか」みたいなことはちゃんと聞いた方が良いと思います。あとは客観的な情報を知っておくのは重要だと思っていて、学校から配られているプリントを見せてもらう習慣ができてるほうが良いですよね。そうじゃないと自分でため込んでしまうってパターンがあるのでなるべくそういう事が無いようにしておくと、どんな声の掛け方にしようかなっていうのは考えやすくなりますよね。

最近は褒めて伸ばそうとしても謙遜する子が多い?!自己肯定感を伸ばす環境づくりをしてあげよう

関根:帰ってきて宿題をやってから遊ぶ、っていうのが普通ですけど、それでも遊びたくて宿題が後々になったりすることもあると思うんですけど、どうですか?そういうスケジュール管理って。

金子:私はこれ塾の使い方だと思ってて。家って安心できてのんびりする場所なので、勉強する場所じゃなかったりするんですよ。大人も喫茶店に行って勉強したりすることもあると思うんですけど、子供もそれは一緒で、まわりに流されやすい子は特に。なので塾っていう勉強するための場所を与えるのは一つの手だと思います。自習ができる塾選びっていうのはポイントですよね。

佐々木:家だとなかなかできないけど、っていうのはありますよね。

関根:スイッチ入れやすかったりしますよね~。

佐々木:あとは子供達も最近はSNSをやってたり、どうしてもそっちに流されてしまったりしますけど、そういう場合はどうすればいいですか?

金子:まずは家庭でできる対策はやるべきですよね。時間を決めて利用するとか、スマホの設定で制限をしたり。それも必要なんだけど、やっぱりケータイを持たないで勉強をする空間を作るっていうことは結構大事だと思うんですよね。なのでそれはさっきも言った「塾に行って勉強する」とかそういう時間を作るのも手だと思います。大人でも。在宅勤務と出社したときで変わる場合もありますよね。

関根:そうですね、やる気の入り具合とか違いますよね。

佐々木:誘惑からは離れる環境を作ると。

関根:他にはやる気スイッチが入らない原因があれば教えていただけますか?

金子:自己肯定感が低い子とかは特に、そういう傾向にあるかと思います。やっぱり、自分に対する評価が低いとなると、「このままでいいんだろうか」という感情になりやすいんですね。

関根:自信が無かったりするんですかね。

金子:褒められてる子って、褒められ上手なんですよ。

佐々木:へ~!

金子:なんか、少し褒めても否定する子っているんですね。「いやいや…」って。(笑)

関根:大人!(笑)

金子:そうですね、大人なんですよ。「やった~!」って感じでもなく。なので、そこはなんか、褒められ慣れてなくて、自己肯定感が低いと不安が多い状況なんです。心理的な安心を与えてあげることが大事なので、そういう環境を作ることが必要になってきます。そのために、ポジティブな声掛けをするといいですね。塾の先生って「転ばない教え方」をしがちなんですよ。「~しちゃだめだよ」とか。だけど、転んだあとのリカバリー、立ち上がり方をフォーカスしていけると良いですよね。

佐々木:そういう方面でコミュニケーションを取ることで、やる気スイッチが出るようになるんですね!

(TBSラジオ『やる気スイッチラヂオ アストルム』より抜粋)

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