ゲストは、女子マンガ研究家の 小田真琴さん。

知って楽しい「昭和の少女漫画事情」!黄金時代の多種多様な魅力...の画像はこちら >>

「少女漫画というコンテンツがある意味で最も豊かだった黄金時代は、やはり昭和後期から平成中期」と語る小田さんに、知って楽しい昭和の少女漫画事情を教えていただきました。

▼少女漫画ってどうしても手が伸びづらい層がいると思うんですね。
・さらに昭和となると、知らない人からすると謎ばかり…。
・でも、少女漫画というコンテンツがある意味で最も豊かだった黄金時代は、やはり昭和後期から平成中期。
・今日は私が知っている知識と情報をお届けして、「昭和っていいんじゃん!少女漫画っていいじゃん!」って、さまざまな人に興味をもってもらいたいなと思います!

『 少女漫画の歴史上、最強だったのは80年~90年代!』

▼昭和後期、つまり1970年以降は、とにかく「少女漫画」というコンテンツが上に伸びていく時代で、いろんな漫画雑誌が増えていった。
・例えば、「りぼん」は小学生の高学年とかがターゲットだったんですが、そのさらに上の年代も漫画を楽しむ人が増えたので、中学生・高校生でも楽しめる「別冊マーガレット」が流行りました。
・「なかよし」と「週刊少女フレンド」、「ちゃお」と「少女コミック」も同じ現象です。
・80年から90年代は特にいろんな作品が誕生して盛り上がりました!

▼それが昭和に起きた出来事なんですが、令和の現在は最強の時代からだいぶ変化しました。
・少し前なら、「別冊マーガレット」とかに掲載されていたような雰囲気の作品が、いまは「ジャンプ+」というオンライン媒体に移行しているんです。

▼少女漫画は「恋愛」や「人間関係」を軸に描いたものが多かったのですが、これらが少女漫画というカテゴリーから離れているのが要因のひとつかと思います。
・いわば、「何が少女漫画なのか」という定義があやふやになってきました。
・さらに、漫画業界において「ジャンプ」の存在が大きい、というのもあります。
・作者からすると、少女漫画ってカテゴライズするよりも、「ジャンプ漫画」の一つの方が、より多くの人に読んでもらえますよね。

▼少女漫画というカテゴリからはみ出たとも解釈できる。

でもこの事象、「漫画」って大きいカテゴリで考えると、自然なことではないか。
・そのように変化しながらも、「漫画」という文化が残ることが一番大事。

「ラジオ」「テレビ」でも同じような問題に直面しているかも。

▼エンタメコンテンツ全体に言えることなのかもしれません。
・特に最近は「漫画離れ」が叫ばれているんですけど、全盛期の昭和に誕生した作品は、いわゆる「少女漫画」ってカテゴリーを飛び越えて、いま読んでも新鮮に楽しめるものばかり。
・ただそれを知るきっかけがないのがリアルな現状だと思う。

『昭和の少女漫画は多種多様なジャンルの宝庫!さまざまな設定の名作がたくさんあります!』

少女漫画といえば「恋愛」「学園・コメディ」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実は昭和の少女漫画は「多種多様なジャンル」の宝庫でした。

【SFもの】:名作揃いで、日渡早紀先生の『ぼくの地球を守って』(通称『ぼくタマ』)はその代表!
【ホラー】:昔は夏になると、月刊誌の付録としてホラーの別冊漫画がついていました。
【歴史物】:『ベルサイユのばら』や『日出処の天子』など、今も読み継がれる名作が充実していました。
【舞台が海外】:ニューヨークが舞台の『CIPHER』はとにかくおしゃれ。さらに『BANANA FISH』も今なおファンの多い作品です。
【ギャグ】:国民的アニメの『ちびまる子ちゃん』も昭和に誕生した少女漫画。また、岡田あーみん先生の作品(『お父さんは心配症』など)も非常に特殊で人気を博しました。

このように、当時は「恋愛要素がない」「ニッチな設定」でもヒット作品が数多く存在していました。

「鬼滅の刃」が好きな人は、「ポーの一族」を読んでみよう!

「どの作品から手をつければいいか、わからない」という方のために、現代の人気作を例にしたおすすめを教えていただきました。

国民的大ヒットとなった『鬼滅の刃』がお好きな方には、萩尾望都先生の『ポーの一族』がおすすめ。吸血鬼という設定や、守る者/守られる者といったメインキャラの関係性が近いので、鬼滅の世界観が好きな人はぜひ読んでみてほしい一冊です。

また、『ONE PIECE』的な熱さを求めるなら、やはり『ガラスの仮面』。
友情あり、努力あり、勝利あり。そして今年で連載50周年を迎える、昭和の少女漫画を語る上で欠かせないレジェンド作品です。

知って楽しい「昭和の少女漫画事情」!黄金時代の多種多様な魅力!

小田 真琴さん
1977年生まれ。肩書は「女子マンガ研究家」。
『マツコの知らない世界』に出演するなど、テレビ、雑誌、ウェブなど様々なメディアにて少女マンガ/女子マンガを紹介。無人島に1冊だけ持っていくなら『ガラスの仮面』23巻と心に決めている。

最新の情報は、小田真琴さんの公式Xをチェックしてみてください。

TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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