「宇賀なつみ BATON」。いよいよ7月もスタート!
明後日は七夕ですね。
みなさん、最近願い事はしていますか?
宇賀さんはお母様が保育士さんということで、七夕の思い出についてトーク!
また19歳のリスナーさんから、ずっとファンでしたというメールが届くと、「声を褒められるのが1番嬉しいです!」と、宇賀さん。
若いリスナーさんにも、宇賀さんからはもちろん、社長のみなさんからの思いや言葉といったバトンが
たくさん届いていると嬉しいです!

さて今回のゲストは、和歌山県の高野山から!
「株式会社 角濱総本舗」の専務取締役・角濱功治さんです。

番組始まってから最長・100年の歴史を持つ角濱総本舗!
角濱さんのひいおじいさまが、弘法大師ゆかりの地・高野山で、精進料理には欠かせないごまとうふの製造をスタート。
地元の方はもちろん、参拝される方のお土産として4代目の角濱功治さんまで、伝統の味を守り続けています。
100年と聞くとびっくりしてしまいますが、関西では「そうでもないですよ!」とのこと(笑)
なんだか頼もしいですよね!
それまで参拝のお土産というとお数珠くらいしかなかったそう。
そこで精進料理として使われているごまとうふをお土産にしてみてはどうかというところから始まったんだそうですよ。
日持ちがしないものではありましたが、おじいさまの代から日持ちさせるための技術を確立。
次第に全国に高野山のごまとうふが伝わっていくことになります。

そもそもなぜ精進料理にごまとうふが選ばれたのでしょうか?
その理由は、お坊さん独特の食事スタイルにありました。
お肉や魚といった動物性の物を取れないため、タンパク質を補うために、豆腐の大豆やゴマから
積極的にとっていたんですね。野菜のミネラルは、タンパク質を吸収しやすくするんだそうです。
今では科学的にわかっていることだとは思うのですが、はるか昔からお坊さんたちは食事を通して
体得していたってことですよね…。

ごまとうふというと、豆腐なのかな?
と思ってしまいがちなんですが、実は、吉野葛とごま、お水から作られていて、大豆は入っていないので、お豆腐とはぜんぜん別物!
そして大豆のイソフラボン以上に、吉野葛のイソフラボンは太りにくいそう。
ダイエット食って栄養が不足しがちですが、カロリーを気にされる方にとっては、栄養満点・ヘルシーなごまとうふは強い味方になってくれそうです!

さぁ、それでは今日も来ました!試食ターイム!

そのまま食べても十分素材の味わいだけで楽しめる、濃厚な、だけどエグ味などが一切感じられないごまとうふに宇賀さんも感極まります!
1番オーソドックスなのは、醤油+わさびですが、今回は出汁醤油でいただきました。
ごまとうふの作り方は2系統に分かれます。
1つは福井県・永平寺の方に伝わるごまとうふ。
こちらではごまを皮ごと摺って作るため、香りが強く、しっかりとしたごまの味わいが特徴。
もう1つが高野山でのごまとうふで、ごまの皮をきれいに取り除く作り方。
なので、もちろんごまの風味はするのですが、とても繊細な味わいがするんですね。
一緒に合わせている吉野葛もいい働きをしています!

このごまとうふ、機械で作る部分もありますが、摺ったごまと吉野葛をかけ合わせる作業は、今でも手作業でやっているそうです!
その年の葛の出来具合や気温によって、手加減で見ないと状態が把握できないため、「角濱」を名乗る方だけが今でも熟練の技で担当されているそう。
冒頭で「ライザップで鍛えています(笑)」
とおっしゃっていた角濱さんでしたが、このたくましい腕はまさに「ごまザップ」!!
100年続く繊細でクリーミーなごまとうふは、この手から生まれていたのでした。

おばあちゃんもこの大変な作業をされていたそうで、その姿を小さい頃から見ていた角濱さん。
リクエストの曲・福山雅治の「道標」、染みますね…!

そして渋谷の街を歩く方にインタビュー♪
「あなたの好きな豆腐料理は?」
いろんな料理が出てきましたね!
みなさんはどんな豆腐料理が好きですか??
ということで、ここまでお聞きの方はお気づきだと思いますが、ごまとうふも同じようにアレンジができるんです!
吉野葛で作っているため、熱を加えるとトローっと変化するそうで、あったかいメニューにも適しているんだそうですよ♪
会社を継ぐ前は、料理人になりたかったという角濱さん、その時の思いは、「ごまとうふ料理専門レストラン」を作ることで実現されました!
ピーナッツを混ぜたり、ココナッツミルクをかけてデザート風に…などなど様々な料理が味わえるそうです。
今回は、そんなレストランでも楽しめる「ごまとうふの天ぷら」をお持ちくださいました。
湯葉で巻いている手間暇かかった一品です!


その他にも、抹茶ごまとうふに黒蜜きな粉など試食が進みました!
スタッフもみんなでいただいたのですが、醤油でシンプルにいただくのも、デザート風も、本当に美味しかったです。
それでは、最後に角濱さんのバトンな一言とは・・・
「変わらないために、変わる」

100年続いてきて、その時代に適合した提供の仕方、発信の仕方はあったという角濱さん。
でも、大事にしなければならないところは変えてはいけない。
変えないために、見せ方ややり方など変えるべきところは変えて、時代に沿って存続させていく。
「変わらないために、変わる」
角濱さんは、「高野山という場所に生きること」という意味もとても大切にしていらっしゃいます。
弘法大師さまの存在や教えが今も息づく土地・高野山。
その土地、そして根付く文化、味を守って行きたい…。
故郷にたいして帰らなくなってしまった東京で働く身のスタッフとしては、なんだかそんな言葉にもジーンときましたね…。
さてこちらのごまとうふ、関東では成城石井や百貨店などで購入できるそう!
また現在、築地にある「ONAKA PECO PECO by るるぶキッチン」にて取り扱いをされているそうなので、
気になった方はぜひ。


◆7月5日放送分より 番組名:「宇賀なつみ BATON」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190705210000