TBSラジオ「辰巳琢郎の勝手にコンシェルジュ」毎週土曜夕方5時から放送中!今週からのゲストは、ファッションデザイナーのコシノジュンコさん。ハイアット リージェンシー 東京ベイの1階にある落ち着いた雰囲気の『クラブラウンジ』でお話伺いました。
コシノジュンコさんは、ハイアット リージェンシー 東京ベイのユニフォームをデザインされていて、ホテルゆかりのゲストです。今回の収録では、辰巳琢郎はもちろん、見習いコンシェルジュの近藤夏子もユニフォームを着用しています。

今年 レジオン・ドヌール勲章を受章

コシノジュンコさんは、世界的デザイナーとして活躍され、フランスで最も権威ある国家勲章『レジオン・ドヌール勲章』の5番目にあたる 『ジェバリエ』を今年受章されました。「ファッション、イコール、パリなんですよ。最初行ったのは、1964年!直航便もなくて。パリの北駅に着いたら、憧れのパリなのに、上野に着いたみたいだった(笑)」

浦安という地との、意外な繋がり。

ハイアット リージェンシー 東京ベイがある、浦安エリア。この地は、コシノジュンコさんにとっては、毎週日曜日に家族で来ていた思い出の場所なのだそう。「昔、リゾート系のホテルがたくさんできたから、朝ご飯食べに、毎週日曜日の朝に家族で来てたの。都心から30分くらいで来れるでしょ?それで、散々遊んで帰るっていう思い出がありますね。このホテルは、最初ユニフォームのデザインをってオーナーから頼まれて、そこから、大きな絵を描いてほしいって無鉄砲に言われました。」もともと画家を目指していたコシノジュンコさんは、このオファーを快諾!なんと、絵の大きさは、600号!大きなアトリエを3ヶ月借り、仕上げた迫力ある作品は、現在、ホテルロビー入って右手に飾られています。「私、高校の時は美術大学に行く予定でお勉強していて、ある先生が私の絵を褒めてくれたの。でも  ”どうしてお母さんと一緒の道にいかないの?”って。
がっくりしたんだけど、そこから悩み始めちゃって、そこから始まった。」

コシノジュンコさんの描く迫力ある絵画の数々。

今回の収録場所である 『クラブラウンジ』にも、コシノジュンコさんが描いた作品が飾られています。テーマは、”静と動”。金箔を用い、日本らしさも込められています。「私、滝が好きで、イグアスの滝も行ったの。滝って面なのよね。アンドレ・マルローっていうフランスの文化大臣をした作家が日本の素晴らしい所は2つあって、伊勢神宮と那智の滝って言っていたから、那智の滝にも行きました。その気分、気持ちがこの絵なんです。」勢い良く縦に流れながらも静を感じさせ、さらには和の部分も伝わってくる、『クラブラウンジ』にある絵画。コシノジュンコさんならではの発想、感性が詰まっています。

影響を受けた人物は?

数々の出会いをしてきたコシノジュンコさんですが影響を受けた人物としてあげたのは、フランスの彫刻家・現代美術家のセザール・バルダッチーニ氏。セザールが初めて来日した際に、なんと一緒に食事をしたのだとか!「夜中の12時過ぎて、お店に誰も客がいない中”今から作品を作る” って言うの。文具も何もないのに。
どうするのかな、って思ったら、キッチンから野菜入ってた段ボールを持ってきて机に敷いて、目の前にあったマッチで火をつけ、その段ボールに落としたの!で、”これ作品” って。 for JUNKO って書いてくれた。その時、アートは目の前に何もなくても作れるって知ったの。今でも大事にパッケージして、保管してる」ニースにある、セザール氏の別荘を訪れた際には、セザール氏本人が料理でもてなしをして下さったそう。アーティストは、食べることですら作品であり、その人自身がアートであると感じたとのこと。こうしたアーティストとの出会いがコシノジュンコさんのパワーになっているようです。「やっぱり、出会っちゃいますね。共鳴し合うことも絶対あるわけだから。ま、アートってそうやって自然に生まれてくるものじゃないですか?そして、アートはオリジナリティがあって独特のものでないと、それはアートではないし、通用しないですよね。」ハイアット リージェンシー 東京ベイでは、スペイン在住アーティスト:吉川有悟さんの作品なども展示されており滞在中様々なアートに出会うことができます。
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