「森本毅郎・スタンバイ!」7時30分過ぎからは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」

今月はじめ、アメリカのある企業がズームを使って、900人の従業員に一斉に解雇を告げました。「この会議に呼ばれたあなたは、解雇される不運なグループだ」として、「雇用契約は直ちに終了する」と伝えたそうです。

しかし、この動画がSNSに投稿され、激しく批判されることになり、CEOが謝罪しました。そこで・・・。
2021年12月10日(金)は、『ズームを使った900人への解雇通告について、働く皆さんがどう感じたのか?』調べてきました。

イマドキといえばイマドキだけど

●「ズーム会議で解雇ですか?乱暴は乱暴ですよね。」

●「今風と言えば今風かもしれないけど、あまりにも機械的にやりすぎてるというか情が無いというかね。あまりにもちょっと軽視しすぎているんじゃないですかね。」

●「まあいいじゃないですか、能率的で。私が経営者だったらすぐそれをやっちゃいます。」

●「良くないでしょ。ちゃんと会って話をしたほうがいいと思います。冷たいと思う。ずっと会社にいたんでしょ。ただ、今の時代だからコロナだから、しょうがないかも分からないけど、ちゃんとハッキリ伝えてやるのが正直なアレじゃないかな。」

●「イマドキありそうだよね。でも、デリカシーがないよね。そりゃないよね、人生かかってるのにね。でも、まだ気持ち的には救われる、900人いっぺんというのはね。

そういう部分では、お前もかっていう安堵感はあるよね。(一人じゃない)そうそう。そういう部分ってあるじゃん、人間って。」

イマドキと言えば、イマドキですけど、複雑な心境ですよね。やはり、快く思っていない方が多かったです。せめて1対1で、せめて対面で、伝えて欲しいという気持ちはありますよね。しかし、ちょっと、驚いたのが最後の方の『900人がいっぺんに解雇というのは救われるよね』というお話。でも確かに、言われてみれば、人間のそういう心理ってあるかもしれませんね。

お互い腹割った勝負。こちらもキツイです。

ともあれ、解雇通告はされる側もする側も心が折れます。解雇通告をしたことがある人の声です。

●「まずとにかく、いきなり人のいる前ではやらない。

会議室とか、あるいは別の場所で人目に触れないというのをまず第一に意識したし、それから二つ目としては、能力の問題なのか業績の問題なのかという、そこのポイントは伝えないと、業績だったらあなたがが悪くはないんだけど、会社の経営がまずかったというのをお詫びしないといけないし、本人の能力の時もあるんでね、そっちの方が一番しんどいかな。能力に問題がある奴に、ちょっと場所を変わってとか、辞めてというのはこれはキツイんでね。それは言う方も、そっちの方がよっぽど大変じゃないかな。気を遣わないといけないし、言う方は気を遣いますよ。それこそマンツーマンでやりますからね。お互い腹を割った勝負になるから、そこは意識した方がいいのかなっていうのは個人的には思います。」

「あなた明日から来なくていいです」と言われるのもツライですが、言う方も神経使いますよね。キツイ仕事です。業績の問題ならお詫びするし、本人の能力の問題なら気を遣うし、だからこそ、マンツーマンで対面でやります、と。生活がかかっていますから、ちゃんと説明してもらわないとですよね。

解雇通告しておしまい、にしない

そして、もう一人、こんな声がありました。

●「解雇ってやっぱり人と人の問題なので、やっぱりそれは直接言うべきですよね。それは問題がこじれますよね。

解雇というのは一人一人の生活があるわけなので、そこをないがしろにしてやると問題って違うほうにいっちゃう。私も解雇をよくいっぱいしましたけど、前の会社でよくクビにしましたんでね。結局は納得せざる、あとは納得できない時は誠意とお金で示すものなので、もうお金でしかない。納得できないと言われたらそれはもうお金の問題ですよ。退職金だとか、その辺をどれだけプラスするかとか、それで何か問題になったことないですね。クビの仕方、上手ですから。実は、昔、解雇はしてないですけど、辞めていった方と明日も会いますけど、ちゃんとそれは次の仕事をどうするか相談したり、それはご縁なので、その人たちがまた仕事を紹介して頂ける、またそこの会社とご縁が出来るとまた仕事が出来るので、それは本当にありがたい。それで今、食べています。」

解雇した人と良好な関係を保てているんです。人事関連のお仕事を長くしていたのか、解雇を通告する、という機会が多かったそうですが、トラブルになったこともなく、訴えられたこともない、ということでした。もちろん、お金で納得してもらう部分もありますが、それ以上に、次の仕事をちゃんと紹介している、というところが大きいですよね。これはありがたいです。だからこそ、今でも、関係が続いて、それがご縁になって商売が続いている、と。

人と人との関係がこじれずに解雇通告が出来るのはある意味、特殊能力ですよ。

いずれにしても、する側もされる側もキツイ解雇通告ですから、願わくば、そういうことのないよう祈るばかりです。

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