TBSラジオで月~金曜日の15時30分から放送中の「ACTION」。火曜パーソナリティは、クリープハイプの尾崎世界観さん。
5月26日(火)のゲストはお笑いトリオ・パンサーの向井慧さん。先々週の放送で尾崎世界観さんが”ゆずっこ”(ゆずファンの呼称)だということが分かり、同じくゆずの大ファンである向井さんをお招きして、2人が愛してやまないゆず楽曲について時間いっぱいまで語り合いました。
パンサー向井の愛してやまないゆず楽曲…「方程式2」向井:この「2」は「に」って読むんです。「ツー」と読まないところがゆずさんらしくて憎いんですが。
尾崎:独特な表記もありますよね。ゆずさんの歌詞で「涙」という漢字も「泪」で書きますよね。
向井:ゆずさんって北川さんも岩沢さんもどちらも曲を書きますが、二人の曲の個性の違いも面白くて。北川さんは割とストレートに感情に訴えかけてくるようなメッセージソングが多いですが、岩沢さんはちょっと難解で文学的なんですよ。1回聴いただけじゃ「何を歌ってるんだろう?」と思うところなんですが、何回も聴き返すとちょっとずつ沁みてくるんですよね。
尾崎:それこそ燻される、スモークな感じがしますよね。あと岩沢さんってずっと一人の女性について歌っている気がしませんか?
向井:そうですね。「からっぽ」とかね。
尾崎:ありますね。でもそういう夜ってなかなか歌ってもらえないですよね。
向井:で、このそんな暗くない曲調でそういったことを歌ってもらえると、自分が一番不幸だと思える夜にこれを聴くとすごく助けられるんです。
尾崎:この曲はサビが独特なメロディで、このコード進行でこのサビだとふわっと浮遊するイメージがあって、それも上の空で歩いているような感じを思わせますね。
向井:この曲は学生時代にすごく助けられましたね。
尾崎:ありましたね、当時ってSNSもないですからね。
向井:そうそう。そのときにこの曲が「俺もその夜を知ってるよ」という寄り添い方をいてくれてたような気がします。
パンサー向井の愛してやまないゆず楽曲…「なにもない」向井:この曲の主人公って本当になにもないんですよね。冒頭の歌詞が「失くしたものを探し歩いている」と歌っているんですけど、途中から「聞こえない 何も分からない 届かない 悲しくても涙しかでない」っていう、なにもないんです。でも曲の最後で「それでいい それだけでいいよ」って締めるんです。
尾崎:そうですね。引き算をやり尽くして、全部なくなって、「それでいい」ということですね。足していかなきゃいけないと思っていましたが、そっか、引けばいいのか…。
向井:いや、歌詞の材料にしないでくださいよ(笑)これは衝撃的で。こんなになにもなくても肯定してくれたら、居るだけでいいのかなって思いますよね。
尾崎:それは向井さんは当時から思っていましたか?
向井:いや、当時は感覚的でしか分かってなかったですね。
尾崎:あれ向井さん、涙出てません?ちょっと待って、俺もなんか泣けてきちゃった…。
幸坂:なんで皆泣いちゃってるんですか!!
向井:ゆずさんって青春の全てなんですよ!!僕は名古屋にいる芸人志望の高校生の頃、その当時にデパートの屋上でゆずさんの「飛べない鳥」という曲を、名古屋にいる自分が東京のどっかにいるゆずさんにいつか会えるのかなと思いながら聴いていたんです。
ゆずっこ達がスタジオで泣きじゃくってしまいました。
◆5月26日放送分より 番組名:「ACTION」
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