TBSラジオ「山形純菜 プレシャスサンデー」(日曜日・午前6時~生放送)
「日曜日の朝を楽しくする」ワイド番組。

俳優・村上虹郎「WEST SIDE STORY Season...の画像はこちら >>

朝7時台の「プレシャスエンターテイメント」は、様々な分野で活躍するゲストを招き、お話を伺っています。

8月23日(日)7時台のゲストは、俳優の村上虹郎さん

俳優・村上虹郎「WEST SIDE STORY Season2」公演中止、悔しいというより…▼ゲスト出演した「MIU404」で星野源さんと…

村上虹郎さんは、1997年生まれの23歳。東京都出身。2014年に、カンヌ国際映画祭・コンペティション部門出品映画『2つ目の窓』で主演を務め、俳優デビュー。この作品で、高崎映画祭・最優秀新人男優賞を受賞されました。また、2017年には、映画『武曲 MUKOKU』で、日本アカデミー賞・優秀助演男優賞を受賞。TBSドラマでは、日曜劇場「仰げば尊し」「この世界の片隅に」に出演。一目見たら忘れられないほどの目力と、憂いを秘めたような独特の存在感で映画、ドラマ、舞台に出演し、その高い演技力で注目を集めています。

★俳優を始めたきっかけは?

(村上さん)
きっかけは~なんていうんですかね…、コネですね(笑)。初めて出させて頂いたのが映画なんですけど。僕自身はそこまでよく知っている人じゃなかったんですけど、会ったことはある、という感じで。両親が歌と役者として仕事をしている方だったので。そこから「映画に出ないか?」と言われたっていう。


でも初めてのオーディションは落ちてるんです。奄美大島での撮影だったんですけど、オーディションを受けて落ちて…。その時点で、通っていたカナダの学校がもう始まってて。だから「ホントに何でもいいので、やらしてください!」って…。その行為自体も考え物だと思いつつなんですけど。「邪魔になるようだったら、帰してもらっていいんで!」って感じで。そこから美術部に呼んでいただいて。そこで基本的にお掃除とかお手伝いをして…。
役者としているようになってからは、ほとんど辛かったですね。「なんてマゾなんだ…」というか、役者って基本的にイジめてもらってなんぼみたいなところあるんで、あまりにも強烈で。だからすぐに、もう一回役者をやりたい!とは思ったわけじゃないんですけど。でもやっぱり撮影から別れた時に、「寂しいな…」ってなるんですよ。
それで「あれ?なんか役者やりたいのかな??」って気づいたんですけど。

★ターニングポイントになった「作品」「役」は?

(村上さん)
やっぱり「舞台」ですかね。すごいメンツに毎回ぶちこまれて「いや、(キャパシティが)足りないよ僕には…」なんて思いながら毎回やっているんですけど。自分は映像から出てきた役者なので、気持ちの中では、ほんと修行だな、と思いつつも…。でもお金をお客さんから頂いてるわけですから修行とか言ってらんないですけど。(笑)

★新型コロナウィルス、仕事への影響は?

(村上さん)
「WEST SIDE STORY Season2」が、豊洲の360度回転する劇場(IHIステージアラウンド東京)でやらせてもらっていて。それが森崎ウィンくんとW主演だったんですけど、途中で公演中止に…。でも悔しいっていう気持ちも味わいづらくて…虚しいんですよ。というのは、Wキャストなので、スタッフさんから宣告される瞬間、僕いなかったんですよ。森崎ウィンくんがやり終えて、その日は僕は別の打ち合わせだったので。ウィンとかはその日「よっしゃ!やりきった~!」って終わったときにドカンと落とされてるから号泣していたらしいんですけど…。僕は「いいね、泣けるの」と思いながら…僕も悔しいけど、状況的にそう思えなかったというか。

んで、夜にみんなで、どうすればいいんだろう?なんて話して…。
ミュージカル舞台は完全に初めてだったので、僕の中では幻みたいな感じになってますね。よくやってたなっていう…。

★ステイホーム中はどう過ごされてましたか?

(村上さん)
ステイホーム中は酷かったですね~、サウナも行かないし外食も行かないし…、ってなりましたけど。この時間を使って何かしよう、頑張ろう、って思ったことは、一切やってないですね。本読もうとか、活字弱いから活字修行しようとか、普段の自分のテンションでは見ないような昔の映画とか、古典的なものとか、戯曲読もうとか、一切…。僕、期限決められないと何もできないんだなと…。(笑)

★村上さんのプレシャスなものは?

(村上さん)
海外ドラマ。去年末にかけて休みも多かったので「ブレイキング・バッド」っていう、ブライアン・クランストン主演のドラマを観て。計算すると丸々48時間とかだったので。寝ないで2日観ればいけるな、と。冷静に考えて、丸々2日ってヤバイですけど。

(笑) それから「ウォーキング・デッド」観始めて…、でもシーズン4で、感染症の話になるんですよ。それでちょっと疲れちゃって一回やめて…。次に、「チェルノブイリ」っていう原発のことを扱っていて凄く意義のある作品で観て…。しかもそれはHBOっていうアメリカのドラマ制作局で、そこが最強なんですよ。なんでそれを見たかっていうと、次に見たかった、「ゲーム・オブ・スローンズ」っていうシーズン8まである作品があるんですけど、それがHBOで…。

海外ドラマについて語る村上さん。特に「ゲーム・オブ・スローンズ」はお気に入り作品なようで、話すうちにどんどんヒートアップしていく様子が印象的でした。制作した局や監督さんで選んで、詳しく作品を見ていることが、俳優としての視点なのかもしれません。

後半は、最近のお仕事、主演映画について伺いました。

★ゲスト出演したドラマ「MIU404」制作現場でのエピソードは?

(村上さん)
最初はロケ出来なかったので、スタジオだけとかだったんですけど、みんなちゃんとフェイスシールド付けたりとか、感染予防対策をしていて。でもお芝居をしてる人だけが、本番中フェイスシールドを付けられないわけですよ。なので、お芝居している時間以外は付けるようにして…。

スタッフさんが毎回走ってきてくれて箱からフェイスシールドを渡してくれるんですけど、慣れてくるんですよね。こっちから「ください!お願いします!」みたいなのもあったりして。星野源さんも手際よくやってましたね。源さんとは初共演・初対面だったんですけど、元々ちょっと怖いイメージがあったんですよ。これは源さんにお伝えしたんですけど、実は源さんの音楽の担当が、うちの母と同じなんです。その方から源さんの仕事に対する熱量みたいなのを若干聞いてたから、ちょっと「源さん厳しいらしいっすね?」なんてに言ったら、めっちゃ爆笑されたんですよ。そこから笑ってすぐに打ち解けて。そこから「どのタイミングで音楽に?お芝居から?」とか源さんについて、1からというか0から聞いて、話をしてくれました。
ロケが出来なかったりした関係で、出演シーンのわりには、撮影期間が長かったんです。期間が長いと、長い付き合い感があって、終わったときに、源さんから「撮影長くなってしまったけど、ありがとうね」って連絡くださって。そんなこと僕にわざわざ!?なんて思ったんですけど、すごい丁寧な連絡をくださいました。

★8/28(金)公開の最新主演映画「ソワレ」、どんな作品ですか?

(村上さん)
一言でいうと、難しいんですけど、テーマとしては「かけおち」「虐待」とか…。

若い男女二人にフォーカスあてた作品なんですけど、これ面白いもので、年齢がこの二人じゃなくても描けるような愛のカタチみたいなものを含ませてるというか…。この映画としては、翔太とタカラ、この二人でないと成立しないんですけど。そういう描き方の凄さがあって。分かりやすきキラキラしたラブ・恋愛ではないんですよね。恋愛要素がないわけじゃないんですけど、分かりやすくキスして…とかいう感覚ではないんです。だけど「こういうものもあるよね」っていうことがあって。ちょっとこの説明、分かりづらいかもしれないんですけど…。
俳優・村上虹郎「WEST SIDE STORY Season2」公演中止、悔しいというより…▼ゲスト出演した「MIU404」で星野源さんと…

村上虹郎さん主演映画「ソワレ」は、8/28(金)より、テアトル新宿など全国で公開されます。この作品は、豊原功補さん、小泉今日子さん、外山文治監督などが立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の、第1回プロデュース作品としても注目されています。さらに映画について、伺いたくなってきたタイミングで今週はお別れです。

◆8月23日放送分より 番組名:「山形純菜 プレシャスサンデー」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200823060000

編集部おすすめ