TBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』毎週土曜あさ9時から放送中!
6月10日(土)放送後記
今週もお聞きいただきありがとうございました!


11時台のゲストコーナー「TOKYOよもやま話」
様々なジャンルから週替わりでゲストをお迎えしています。
今日のゲストは、ドラマや映画に欠かせない日本を代表する名バイプレーヤー、光石研さん。
12年ぶりに主演した映画『逃げ切れた夢』(キノフィルムズ、6月9日公開)では、記憶が薄れていく症状に見舞われたことをきっかけに人生を見つめ直す男を演じています。家族との時間を取り戻そうとする男の言動は家族の目にはとても奇異なものに映って、、、。その光石さんの演技についてスタジオで盛り上がりました。

土屋:今回の映画は相当長いセリフがありましたよね。
塙:あのセリフは台本にあったんですよね?
光石:大体もうほぼ台本通りですね。
塙:娘が「どうしたの? ヤバイな」みたいな感じなんだけど、ほんとにヤベーなこの人と思って。マジで。笑
一同:笑
塙:途中から、ヤバッ! なに言ってんだこいつみたいな。
土屋:映画を観てるほうも「違う違う、説明の仕方が違うから!」って、ドキドキして観ちゃうんですけど、あれ。
光石:どうでもいいこと言ってますからねえ。
塙:あれは監督が光石さんのファンで、当て書きみたいな。
光石:ええ、二ノ宮(隆太郎)監督がそうしてくださったんですけどね。
塙:実際、光石さんは家でああいう感じなんですか? 奥さんに抱き着いて、気持ち悪いって言われたり。
一同:笑
光石:いえいえいえ、家のことは見せてないですから。笑
土屋:それを知って書いてたら怖いですよね。
光石:怖いですよ。女房に電話して取材して? 笑
土屋:家族といえば、お父さんが出られたって。
塙:これがすごい。実のお父さんが。いちばん最初のシーン。
光石:そうなんですよ。
塙:一般の方ですよね?
光石:もちろん、もちろん。もう一般の、90歳の。
出水:どういった経緯でご出演されたんですか?
光石:二ノ宮監督はご自身も俳優で、前の映画は自分で撮って自分で出演してということをやってらっしゃる方なんです。
土屋:なるほどお。
光石:そういう手法なんじゃないですかね、ドキュメンタリーじゃないけど。そういうところも狙ってるんだと思うんです。それでうちの親父を引っ張り出したんだと思うんですけど。
塙:お父さんもちろん分かってて、ああやって演技を?
光石:演技というか、もうとにかくお父さんは黙って座っていればいいですからって言って。笑
土屋:でも、言われなかったら素人さんだって分からない。本当に役者さんなのかなっていう佇まいで。
光石:いやいや。僕も親の前で取材するなんて初めてだったんで、ほんっとにもうヒヤヒヤもんでした。笑
土屋:やっぱりやりづらかったですか。
光石:やりづらかったです、ほんとに。スタッフはみんな笑ってるし。笑

話はさらに転がって、ドラマや映画の中のイメージとは違う光石さんの意外な一面もお聞きすることができました。
光石:あのね、電動自転車を買ったんですよ。
土屋:電動自転車?
光石:今、駐車場代も高いじゃないですか。車でいろいろ回ってたんですけど駐車場代も馬鹿にならないし、パッと手軽に行ける電動自転車を買おって。ちょっとスポーツタイプで、だけどe-bikeっていうとっても早いやつみたいな機能じゃなくて、本当にママチャリみたいなやつを買ったんですけど、それでもやっぱスピード出るんですよ。それで僕、自転車に乗ってたのって本当に小学校以来ぐらいで、オートバイもちょっと乗ってたことがあるんすけどそれでも10代の終わりですから、もう乗るのが本当に怖くて。
一同:えーっ?
光石:昔みたいにヒョイって振り返れないんですよね。後方確認が、首が回らないっていうか。できないですよ、怖くて。それで電動なのにすごいゆっくりなんですよね。
一同:笑
土屋:たまにサイドミラーとかつけてる人もいますけどね。
光石:そうなんすよ。ミラーをつけようと思って。だから、カッコよくスポーツタイプを買ったはいいが、後方確認も、、、。ほんとに怖いですよ。
一同:笑
光石:いやいや、笑ってらっしゃいますけどね、やってみてくださいよ。ほんと、走りながら怖いですから。笑
塙:やっぱりお年になってちょっとキレがなくなってきてますか?
光石:いやもう、ほんとに怖いですよ。だから今はゆっくり走って。
出水:安全運転は大事ですからね。
塙:でも運動神経いいというか、なんかスケボーを子どもの頃からずっとやってたって。
土屋:えーっ、すごおい。
光石:いや、昔のスケートボードはサーフィンの練習用で。スラロームみたいなのを坂道でやってたんで運動神経は悪くはないんですけど、今や60歳を過ぎましたから、首が回らないですよ。笑
土屋:最近はやってないんですか?
光石:一応、スケートボードも車には載ってるんですけど。
塙:珍しいですよね、61歳でスケボーやるって。
光石:クルマから出してやれる瞬間がないかなと思って隠してるんですけど、なかなかないんですよ。
塙:場所も今あんまりないですからね。
光石:そうなんですよ。
土屋:でもオリンピックで結構ブームになったじゃないですか。
光石:でもあれはちょっとトリックするやつですから。ああいうのじゃないですかね、僕のは。
土屋:でもちょっと久々にやろうかなとか。
光石:いや、あれは危ないっすね。
一同:笑
塙:スケボーの番組でMCとかは?
光石:「ヤッバーイ!」とか? 笑
一同:笑
塙:あ、メールがきてる?
土屋:(メールを紹介)ファッション誌を読んでいるとよく光石さんのインタビュー記事やコーデ紹介をお見かけします。私服がとにかくおしゃれでアイテムにもこだわりのある光石さんですが、今日はどんなファッションなんでしょうか?
塙:めちゃくちゃおしゃれですよ。これ私服ですよね?
光石:いやいや、全然普通ですよ。笑
塙:ポケットチーフが、、、。
光石:チーフじゃないですよ、これハンカチ。さっきトイレに行ったらここに入れて。
出水:ハンカチもカラフルで。
土屋:ファッションは若い頃から結構お好きで?
光石:まあ、そうですねえ。モテなかったもんですから、モテよう、モテようとしてたんですかね、なんか。
塙:めちゃくちゃモテようとしてるじゃないですか! スケボーとかサーフィンとか。笑
一同:爆笑
出水:真っ赤になってらっしゃる。
光石:モテようと思ってね。笑
