TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』毎週月曜日~木曜日 朝8時30分から放送中!
10日19日(木)、9時台の『ふらっとトピック』は、10月21日(土)に行われる「キングオブコント2023」ファイナリスト、ジグザグジギーの池田勝さんと宮澤聡さんをゲストにお迎えしました!
キングオブコント2日前の心境…気づいたら当日になってほしい。
向井:ジグザグジギーさんは明後日のキングオブコント2023、いよいよ決勝ということですけど今の気持ちはいかがですか。
池田:いや~今の気持ちとかをあんまり聞いて欲しくない状態です(笑)。
宮澤:気づいたら当日迎えてるみたいな方がいいですよね。
向井:意識したくないぐらいの時期ってことですかね。
池田:でも『#ふらっと』さん的にはジグザグジギーにベットしてくださったとうことですもんね。
宮澤:嬉しい。
向井:サルゴリラにもベットしてるんですよ(笑)。
髙橋:月曜日に(笑)。
池田:単勝でいってくださいよ!
向井:単勝は怖いんで。2頭軸で。
池田:でもありがたいです。本当に。
向井:ジグザグジギーさんは、芸暦、コンビ歴でいうと僕の1年下、後輩になるらしいんですけど、どう考えてもそう感じられないのは、やっぱ宮澤さんのせいだと思うんです。
宮澤:どういうことですか?
池田:貫禄ですよね。
髙橋:私は今緊張してる、隣に宮澤さんがいることで。
宮澤:緊張することなんかないよ、なに?
髙橋:だって佐久間さんだもん、完全に(笑)。
向井:元テレ東の佐久間さんの風格があるんですよ。
宮澤:よく言われますね。
髙橋:絶対に寄せてますやんってくらいに(笑)。

戦友・ラブレターズと7年ぶりに決勝に行けたのは嬉しい。
向井:マセキ芸能社に入ってコンビ結成してキングオブコントも1年目から毎年エントリーされておりまして、2013年、2016年にファイナリストになり、そして今回7年ぶり3度目の決勝進出ということでございます。
池田:すみません、甲子園みたいな出方しちゃって。
向井:今回のファイナリストで言ったら、ラブレターズも7年ぶりで?
池田:そうなんですよ、2016年組というか。しかもラブレターズとはずっとライブで一緒にやってたんで…もう一年目からずっとで。
向井:その感慨深さもやっぱりありますか。
池田:ありますね本当に。一緒にいけたっていう…。
髙橋:やっぱり戦友として嬉しくもあるんですか。
池田:もう全然嬉しい方が強いですよね、はい。
キングオブコント・決勝に行けなかった7年間
向井:この7年ってどうでした?ジグザグジギー的には。
池田:しんどかったです、本当に。も~ほんとに…翌年から準決勝もいけなくてなっちゃったんですよ。
髙橋:あ~急に…。
向井:それってご自分たちで分析するに、今思うと原因って何なんですかね。
池田;ちょっと、いいですか。ちょっと楽しい話では全然ないんですけど。…2016年で7位だったんですよ。で、現場的には、そんなに受けた感覚がなくて「失敗した」って思っちゃったんですよ。
向井:方向性を一瞬ちょっと見失って?
池田:見失うんですよ。「これでも駄目なんだ」って。で、2013年もいってるし、これでも駄目なんだってなって、新ネタ作るんですけどそのネタと比べるんですよね。このネタで駄目だったのにこれがいいわけないってなっちゃうんですよ。
向井:なるほどね。
髙橋:うわ~…グルグルって。
池田:そうなんです。そうすると悪循環で新ネタが出来上がらなくなってくるんですよね、どんどん。
向井:は~…。
ネタの作り方は完全分業。原作が宮澤さんで、脚本が池田さん
向井:ネタの作り方としてジグザグジギーはどういう作り方なんですか?
池田:2人で作ってるんですけど、種というか最初の発想は宮澤が考えることが多くて僕が台本をまとめる、書き上げるみたいな。
宮澤:ちょっと特殊ですね。
向井:確かにあんまり聞いたことない。どっちかが全部100パー作っちゃうみたいなのか、2人で話し合ってちょっとずつってのはありますけど、完全分業。
池田:分業してますね。
向井:原作、脚本みたいな感じ?
池田:あ~そうですね。
向井:それってよくドラマとかでもありますけど、原作作った人が脚本見て、「いやそうじゃないんだよな」みたいなこととかってあるじゃないですか。
髙橋:食い違いというか。
向井:そういうことはジグザグジギーではないんですか?
池田:あの…原作の分量が…(笑)。最初の20秒ぐらいなんですよ(笑)。
向井:それを原作と呼んでいいんですか(笑)?
宮澤:だからショートコントいっぱい作てるみたいな感じ。
向井・髙橋:(笑)。
向井:宮澤くんはショートコントを、種を作って?
宮澤:そうですそうです。もうあの…数はめちゃくちゃ出しますよ。もう週に何十個と渡してその中からどうぞ好きなものをお選びくださいっていう感じで選んでもらって。
向井:面白い作り方! 20秒、30秒の種を4分とかにするのは池田くんなんだ。
ネタが書けなくなってライブ20分前まで仕上がらなかったことも。
向井:キングオブコント2016でこの感じでは駄目なんだろうなってなった状態が何年か続いたっていうのは?
池田:僕がそのゾーンに入っちゃうんですよね。宮澤は変わらず種を出し続けてくれたんすけど僕がそのゾーン入っちゃって…本当に年に3本ぐらいしかできなくなっちゃったんですよね。
髙橋:それまではどれぐらいの?
池田:20本とか作ってたんですけど…。3本って少ないじゃないですか、芸人からしたら。
向井:まあでも3本書き上げるのもすごいことですけどね。
池田:それも全然クオリティも上がらないし…本当ひどいときはもう新ネタライブの20分前ぐらいまでネタが仕上がらなくて。
向井:怖い怖い。
池田:「ごめん、ちょっとアドリブでいこう」ってやったときもあるぐらいで。
宮澤:マジシャンという設定だけ決めて。
向井:こ~わ…(笑)。
池田:YouTubeにあるんで見てください。とんでもないことになってる(笑)。もちろんアドリブはうまくいってない…。
宮澤:ダラダラやってて長いしね。
向井:それは宮澤さん的には、原作を渡して本番当日に、「ちょっとごめんできてない、アドリブで」って言われたたときに「いや、でもな…」ってならない?
宮澤:しんどいなと思いましたけど、これを乗り越えた後の酒がうまいだろうなってやってましたね。それだけを思いながらネタやってましたよ、そのとき。
向井:オヤジだな~(笑)。

今年、決勝に行けた理由。頭を下げて後輩のライブに出て自分たちを追いこんだ。
向井:難しいのが、ファイナリストになってると新しいファイルリストを望む空気感みたいなのもお客さんの中にあったりして…要は若手が見たいみたいな。
池田:それを言ったらもう…パンサーなんて終わりでしたよ(笑)。
向井:俺なんかもう…(笑)。やっぱりテレビとかちょっと出た頃は予選が一気に難しく…。
池田:ありましたありました。パンサーさんに風当たり強いとき。もうパンサーさんはガーッていっちゃってるから…応援ムードなくなるんですよ。
向井:独特な…この賞レースの空気感みたいになってくると、ジグザグジギーもファイナリストにもうなってるよね、ジグザグジギーのコントもこんなに面白いのってわかってるってなると、自分たちのハードルをまた超えなきゃいけないみたいな。
池田:そうなんですよ。それで全然いけなくて。でもこのままじゃやばいと思って。事務所ライブは三四郎とかニッチェとかモグライダーとかと一緒に出てるんですけど…。
向井:同世代ぐらいのね。
池田:なんですけど、事務所に頭下げて後輩のライブに…格下げにはなるんですけど自らそっちのライブ出させてくださいって言って。もう追い込んでウケなきゃいけない状況を作って。しかもお願いしてそんなアドリブでネタやってるとか絶対許されないじゃないですか。そういうふうにやった年に準決にいけたんすよ。返り咲いて…決勝はいけなかったんですけど。
髙橋:うわ~!
池田:そこでちょっと手応えというか…多分ちょっと決勝に届くぞみたいな手応えになって2年後、今年。
向井:すごいな~。
髙橋:とにかくやるしかないって状況に自分を落としこんだんですか。
池田:そうですね。ちょっと情けない状況に自ら追いやってって感じですかね。
向井:その時はジグザグジギー会議はあったんですか。後輩のライブに出ようってなかなか…後輩にも気を使うし、ちょっと居心地も決して良くない環境じゃないですか。その2人の意思は合ってたんですか。
池田:それは宮澤に相談して。
宮澤:そうだったっけ?
向井:大事なポイントじゃないですか(笑)。
池田:その時どう思ってたかわかんないですけど、わかったって言ってくれました。
向井:「そうだったっけ?」っていうくらいそんなに大きなことでもなかった?
宮澤:まあまあ…そういう決定権じゃないけど、そういうのはもう池田に任してますから。まあそれで僕は言う通りにするっていうだけです。
今年のネタは、今までの感じではないかも。
向井: ジグザグジギーってこういうコントやるよねっていうのがやっぱり僕らの中には何かあるんですけど、そこから変わったこととかはないんですか。
池田:特に意識して変えたとかはないですけど…今年やるネタはちょっと風変わりというか今までの感じではなくなってるかもしれないです。別に意識してシフトチェンジしたわけじゃないんですけど。
向井:自然とそういう感じに?
池田:そうですね。
向井:これはもう2日後にぜひ皆さん生でね!どういうネタになってるのかって見ていただくしかないですね。